肌とミトコンドリア

皮下組織にある「脂肪幹細胞」のミトコンドリアが真皮の「線維芽細胞」に輸送されることで、線維芽細胞の老化度が改善することが2018年に研究結果として公表されています。
ミトコンドリアは、ほぼすべての生き物の細胞にあり、細胞内でエネルギーを生み出します。細胞が生きていくにはなくてはならないもので、細胞の老化に関与します。
そのミトコンドリアは、細胞間で受け渡されることが最近の研究でわかってきており、この現象を「ミトコンドリアトランスファー」と言います。
これは、細胞間でミトコンドリアを移送する現象で、ミトコンドリアがダメージを受けて弱った細胞に、健全なミトコンドリアが移動して、その弱った細胞を甦らせる現象です。特に幹細胞で起こりやすいと言われています。
年齢が若いころは、このミトコンドリアトランスファーが活発に起こり、ハリや弾力のある、みずみずしい肌が保たれています。
加齢と共にミトコンドリアの数が減少し質も低下するため、ミトコンドリアトランスファーが少なくなり肌にエイジングサインが出始めます。
若々しいミトコンドリアを増やして線維芽細胞に多く移動させることで、細胞年齢を巻き戻して、コラーゲン生成などの機能を回復させることが可能となります。
これまでのエイジングケアは、衰えた線維芽細胞の働きを活性化してコラーゲンなどの生成を高めようというもので、衰えた線維芽細胞では限界がありました。

ミトコンドリアが増えて活性化されることにより、このミトコンドリアトランスファーの現象が多くなれば、細胞のダメージが改善され、若々しく健康な機能を回復させてから活性を促すことになります。



線維芽細胞に若々しいミトコンドリアが多く移動されれば、細胞年齢を巻き戻して、コラーゲン生成などの機能を回復させることが可能となります。



その結果、肌のハリや弾力、潤いがアップすると言われています。

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