造血作用

血球を新生する作用をいう。ヒトの場合、血球の生成場所は発育に応じて変化する。胎生期の初めは卵黄嚢(らんおうのう)で造血が始まるが、胎生3か月の終わりころになると、脾臓(ひぞう)および肝臓で有核の赤血球がつくられるようになる(脾臓での造血は肝臓の4分の1程度と少ない)。さらに、胎生の中期ころになると骨髄での造血が始まり、6か月からは急速にその働きが上昇する。出生後の造血はもっぱら骨髄で行われる。造血に関与する骨には年齢的な異動があって、椎骨(ついこつ)、胸骨、肋骨(ろっこつ)、頭蓋骨(とうがいこつ)および骨盤などの短骨ないし扁平(へんぺい)な骨では、成人以後も造血機能があるが、大腿骨(だいたいこつ)、脛骨(けいこつ)などの長幹骨では、成人に達するころまでにはほとんど造血機能を失う。造血の盛んな骨髄は赤色であるが、造血を停止した骨髄は黄色を呈する。

(株)Seven-Heart みやなが整骨院の用語集