コンドロイチン

ギリシャ語で「軟骨」を意味しているコンドロイチンは、ムコ多糖体と呼ばれる粘性物質で、プロテオグリカンという軟骨の成分の1つ。 コンドロイチンは、軟骨・目の角膜・骨・各臓器・皮膚などに分布しており、中でも関節軟骨に多く含まれてる。

コンドロイチンは、正式にはコンドロイチン硫酸と呼ばれる成分です。

コンドロイチン硫酸はムコ多糖類の一種であり、骨・軟骨・結合組織など全身に存在しています。コラーゲンなどのたんぱく質と結合して細胞と細胞の間を満たす細胞間質を構成している成分です。

関節において物理的な刺激を吸収したり、カルシウムの代謝、物質の透過、水分の保持・調節などの役割も担っています。ただし、加齢とともに体内での生成能力が低下します。

医薬品をはじめとして、サプリや化粧品・食品添加物・健康食品など、広く用いられています。

コンドロイチン硫酸の効果
コンドロイチン硫酸を含む医薬品に対しては、臨床試験が行われており、関節の痛みを和らげたり難聴の改善に効果があるという結果が報告されています。

関節の痛みに対しての効果は、抗炎症作用、局所循環改善作用、コラーゲン線維安定化作用によるものと考えられています。

難聴に対しては、音を感じ取る耳の細胞である有毛細胞に蓄積したダメージの消失を促し、また変性を予防するといわれています。

目の角膜を保護する作用もあり、点眼薬としても使われます。
コンドロイチンとグルコサミン
グルコサミンはアミノ糖の一種で、軟骨・皮膚・血管・腸管・脳などの多くの体内組織に存在しており、軟骨の主成分であるプロテオグリカンの原料となります。

プロテオグリカンにはコンドロイチンも含まれているため、グルコサミンはコンドロイチンの原料であるともいえます。グルコサミンもコンドロイチンと同様に、加齢とともに減少していく成分です。

関節炎の治療にはコンドロイチンとグルコサミンが併用されることがあり、関節痛の緩和や関節の可動性が向上する可能性があるといわれています。

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