コエンザイムQ10

コエンザイムQ10は体内のあらゆる細胞に存在する生命活動に重要な補酵素(コエンザイム)で、主に肉類や魚介類などの食品に含まれる脂溶性のビタミン様物質。
アミノ酸のチロシンと、糖代謝の中間物質でもあるアセチルCoAから体内で合成することができるが、20代をピークに体内での生成量は大幅に減少するといわれており、健康な生活を送るためには食材からの摂取を心がける必要がある。


【コエンザイムQ10の体内での主な役割】
◎エネルギー代謝
コエンザイムQ10はミトコンドリア内で行われるエネルギー(ATP)産生のうち、最終経路の電子伝達系で電子の受渡しに利用され、コエンザイムQ10が不足すると電子が経路中に滞り、エネルギー(ATP)産生不足の原因になる。
エネルギーが不足すると、だるい、疲れやすい、食欲がない、冷え性、風邪をひきやすいなどの症状がみられる。

抗酸化作用
活性酸素はエネルギー産生の副産物として作られる他、激しい運動、疲労、ストレスなどが原因で発生。
コエンザイムQ10は高い抗酸化作用で活性酸素を分解する以外にも、活性酸素の除去に使われ、抗酸化力を失くしたビタミンEを再生する働きもある。


【コエンザイムQ10の体内存在量】
コエンザイムQ10は、エネルギーが多量に必要な臓器に、集中して存在していますが、その量は20代をピークに減少。
その割合は、心臓内では40代で約44%減、80代では約60%も減少し、その他、呼吸活性の高い腎臓、肺、肝臓でもピーク時と比較して大幅に減少すると報告されてる。
また、CoQ10は脂溶性の抗酸化物質なので、細胞膜の中で働くという特徴がある。


【コエンザイムQ10には「酸化型」と「還元型」の2種類が存在】
酸化
酸化型は「従来型」と呼ばれることもある形。
コエンザイムQ10は小腸で吸収されますが、その際に還元型に変換される必要がある。 しかし、変換する力は加齢やストレスなどにより低下してしまう。

◎還元型
還元型は酸化型と比べ、吸収のために小腸内で「還元型」になる必要がないため、からだの中でそのまま働く。

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