死後の処置

死後の処置は、主に口腔・眼内ケア、開口への対応、全身保清、更衣、冷却などを行います。
まず、点滴などの挿入物を抜き、傷があれば処置をします。次に、温タオルまたは洗面器に湯をはり、濡らしたタオルで清拭を行います。
このとき、強く皮膚表面を傷つけないよう押さえ拭きで行い、清拭後はたっぷり保湿ローションを塗布します。
同時に洗髪、足浴を行います。
以前は身体の穴(耳、鼻、口、肛門など)に綿を詰めていましたが、最近では行わない施設も増えています。
必要な場合は、専用のゼリーを使用することもあります。
また、臨終前から鼻出血が続いている場合などは、一時的に栓をすることを目的として綿を詰めることもあります。
陰部洗浄の後はオムツを使用し、汚物による寝衣汚染を防ぎます。
保清が終了した後は新しい衣服に着替えますが、装飾品や着物など家族が希望するものがあれば使用します。
浴衣を着る場合は、「左前身頃」「縦結び」となるようにします。

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