満中陰

主に西日本を中心に使われている言葉で、49日の忌明けのことを指します。
49日の忌が明ける日なので、忌明(きあけ)と呼ばれたり、中陰が尽きるという意味から尽中陰とも呼ばれます。
そもそも中陰とはどういう意味でしょうか。

中陰は中有(ちゅうう)とも呼ばれ、古代インドの仏教では、人が亡くなってから次の生を受けるまでの49日間のことを指します。
中陰は、生と死の間の期間とされ、七日ごとに十王による裁きが行われます。ちなみに、閻魔大王は十王の一人として、五七日に現れます。 中陰のあと、さらに百か日(100日目)、一周忌、三回忌と、計10回の裁きを受けるとされてきました。

日本の仏教では、七七日にあたる49日を区切りに極楽浄土に行けるかどうかの判決が下されるといわれています。

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