肛門専門科_京都市

痔の治療、予防にはその原因の便秘の治療が大切です。

痔の治療、予防にはその原因となる便秘の治療が必要です。
内痔核や裂肛など、肛門の病気の原因の一つに便秘があります。硬い便でなかなか出なく、便を出すときに強く力んだり、力んでいる時間が長いと内痔核(いぼ痔)の原因になります。
また、硬い便を出すときに、肛門に傷がついて、裂肛(切れ痔)になったりします。
やはり、柔らかい便が、そんなに頑張らなくてもスッと出る。このことが痔の治療や予防に大切になります。
気持ちよく便が出る、快便の秘訣は、下の図にあるように、便に関しては、①便の中に程よい水分が含まれること。②便のもとになる線維を摂って便の量を増やす。そして、大腸に関しては具合よく大腸が動く。この三つが大切になります。大腸の動きに関しては、大腸の中に少ししか便が無いと、大腸を刺激せず動きが悪くなります。十分な量の便があると、便そのものが大腸を刺激して、大腸の動きを良くしてくれます。程よい水分量、線維を摂っての十分な便の量が大切になってきます。

便の水分量は。

便はどこで硬くなるかですが、
食べたもの、飲んだものの水分は、まずは大腸まで来ます。摂った水分はすぐに尿になると思っている方がいますが、そうではありません。ですから大腸の最初の部分である盲腸や上行結腸にある便は、どろどろの下痢状の便です。この部分で便が硬くなってしまうことはありません。大腸を通過していくうちに段々大腸から水分が吸収されていって形のある便になっていきます。
食べたものが消化され、水分が吸収され、便になるまでの時間は、早くて12時間、ゆっくりでも3日間です。ですから毎日便が出る必要はありませんが、3日までにはスッキリ便は出て欲しいです。
毎日便を出さなければならないと思っている方がいて、下剤を飲んで下痢をさせてでも出しているひともいます。その必要はありません。人それぞれ、排便のリズムがあります。そのリズムで便を出せばいいです。でも3日間の間にはスッキリ出て欲しいと思います。

便の硬さ・柔らかさと水分量

便の硬さ、柔らかさは便の中に含まれる水分量で決まります。
便の中に含まれる水分量が70%になると、70%含まれていても、コロコロ、カチカチの硬い便になってしまいます。反対に便の中に含まれる水分量が90%になると、どろどろの下痢状の便になります。その中間が理想的な便です。柔らかくて形のある理想的な便だと、頑張って強く力まなくても、スッと便がでますし、硬い便で肛門が切れてしまうことはありません。
水分は、1日に汗、尿、便などによって2ℓの水分が体の外に出ていきます。したがって、最低限1日に2ℓの水分が必要になります。でも、水分ですので、食事が美味しく食べれていると、食事を摂るということだけで、約1~1.5ℓの水分を摂ることが出来ます。でも2ℓにはたりません。食事以外で1ℓ程度の水分が必要になります。これも飲むだけでなく、果物をとっても水分は摂れます。
便を柔らかくするには十分な水分を摂る必要があります。

お腹スッキリレシピを紹介します。「春の野菜たっぷり沢煮椀」

お腹スッキリレシピを紹介します。

「春の野菜たっぷり沢煮椀」

材料(4人分)1人分:75kcal 食物繊維1.1g
豚バラ肉(薄切り) 60g
タケノコ(水煮)  1/4個
ニンジン(小)   1本       
さやえんどう    12枚
えのき       1/4袋
だし汁       500ml
薄口醤油    小さじ1
  塩       少々
  酒       大さじ1
作り方
①豚肉、野菜は全て千切りにする。えのきは半分の長さに切る。
②鍋にだし汁を煮立て、豚肉、タケノコ、ニンジンを加える。
③アクを取り、★で味付けをする。
④さやえんどう、えのきを加えてひと煮たちさせる。お椀に盛り付け、お好みでコショウをふって出来上がり!

管理栄養士さんから一言。

管理栄養士さんから一言

●○栄養メモ○●
「沢煮椀」とは千切りにした豚肉とたっぷりの野菜を入れた汁物のことです。
沢山の具材を煮た汁物という意味で、このように呼ばれているようです。
野菜には便通をよくする食物繊維が多く含まれており、具だくさんにすることで汁の量が減り、減塩にもなります。
季節ごとに旬の野菜を使った沢煮椀をお楽しみください。

頑固な便秘、高血圧、高血糖などでお困りの方、食生活を見直してみませんか?一人一人に合った食事のとり方をアドバイスします。まずはお気軽に肛門科、渡邉医院(京都)にご相談ください。
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医院情報

店舗名渡邉医院
住所 京都府京都市上京区浄福寺通今出川下ル竪亀屋町255
TEL075-441-4303
URLhttp://www.watanabe-arc.jp
営業時間【月~土 午前】9:00~12:00 【月・金 午後】17:00~18:00
営業日休診日 : 日曜日・祝祭日
紹介文肛門疾患に特化した、肛門科専門の19床の入院設備のある有床診療所です。外来の診察だけでなく、入院での手術・治療が可能です。年間約3,000人の新患の患者さんが受診されています。排便時の出血、痔核の脱出、痛み、かゆみなど肛門に係る不快な症状でお悩みのかたの治療を行っています。また、肛門疾患の原因でもある便秘の相談、治療も行っています。手術の件数は、月平均約50件、年間約600例です。肛門の三大疾患といわれている内痔核が50%、痔瘻が15%、裂肛が13%で、その他に外痔核が13%、その他9%の割合になっています。 お尻のことで悩み事があれば、ご相談ください。