肛門専門科_京都市

妊娠中でも痔の治療は可能です。

妊娠中は、痔の治療ができないと思っておられるかただ大勢いらっしゃいます。赤ちゃんが生まれるまで我慢しなければならないと思って方がいらっしゃいます。そんなことはありません。妊娠中も妊娠3ヶ月から9ヶ月まででしたら、痔の治療はでき、しっかり治すことができます。手術をして治すことも可能です。「妊娠中もしっかり治せるんだ。」「我慢しなくていいんだ。」と安心してください。

妊娠中は内痔核や血栓性外痔核になりやすいです。

子どもを授かって、とても幸せな時期に急にお尻が痛くなったり、今まで持っていた内痔核が悪化してしまうことがあります。妊娠中に具合の悪くなったり、今まで持っていた痔の症状が悪化する肛門の病気で多いものは、血栓性外痔核と内痔核です。

内痔核ができたり、またその内痔核が悪化したり、また、血栓性外痔核ができる要因の一つは、おなかの中の赤ちゃんがだんだん成長して大きくなっていくことで、どうしても内痔核や外痔核ができやすい部分の静脈の流れが悪くなることが上げられます。
またもう一つの要因としては、妊娠中に便秘になってしまって、排便時に強く力んでしまうこと等があります。
妊娠中も便秘を治すお薬を飲んで具合よく便が出るようにすることが大切です。妊娠中は、お薬を飲むことが出来ないと思っている方がいますが、妊娠中も酸化マグネシウムなどの緩下剤を飲むことができます。妊娠中の便秘もしっかり治していくことができます。

妊娠中の内痔核血栓性外痔核の治療は。

妊娠によって内痔核が悪化して、出血したり排便時に内痔核が脱出してくるようになても、軟膏を使って治したり、軟膏ではどうしても症状が改善されない場合には、次に痔核硬化療法を行います。
痔核硬化療法は、パオスクレーといってアーモンドの油のなかに5%の割合でフェノールが含まれている痔核硬化剤があり、これを内痔核に注射して治す治療方法です。パオスクレ―による痔核硬化療法は入院の必要はなく、外来通院で行うことができます。内痔核は痛みの感じない部分にできるので、痔核硬化療法で注射しても痛みはありません。治療時間はだいたい2~3分程度です。痔核硬化療法を行っても、入浴も可能ですし、排便も大丈夫です。いつもと変わらない生活を送っていただけます。
また、さらに内痔核が悪化して排便時に内痔核が出てきて、押し込んで戻さなければならないようになったり、また、内痔核に血栓が詰まって、外に出たままになる陥頓痔核といって、とても痛い状態になることがあります。こういった場合になっても痔核根治術を行って、内痔核を根本的に手術で取り除くことも、妊娠中でも可能です。
手術の際は1%塩酸プロカインという局所麻酔薬で麻酔して、手術をします。内痔核は3箇所できやすいですが、1箇所の内痔核を切除するのにかかる時間は約10分程度です。
また、血栓性外痔核といって、肛門の外側の血管に血栓(血豆)がつまって、腫れて、痛みがでる肛門の病気があります。基本的には、自然に腫れが引いて痛みがとれ、血栓は徐々に溶けて体に吸収されて治っていきいます。例えば、どこかにぶつけて内出血して腫れて痛いと似ています。この場合、腫れが段々引いて痛みがとれ、内出血は自然に吸収して、忘れたころには治っている。これと同じように、血栓性外痔核は痛みはありますが、必ず自然に治っていきます。でも腫れが強く痛みが激しい場合は血栓を取り除くと、痛みはスッととれて楽になります。またあまり大きいと吸収するまで時間がかかります。手術をして取り除くことでスッキリします。この血栓性外痔核の手術も局所麻酔ですることができます。

妊娠中も我慢せず、しっかり治しましょう。

妊娠中、急にお尻が痛く奈なって、それを我慢する。お母さん本人もとてもつらいですが、お母さんに「痛み」というストレスがかかることは、おなかの中の赤ちゃんにもあまりいいことではないのではないかと思います。
妊娠中は痔の治療ができない。我慢しなければならないと思っておられる方。安心して下さい。そんなことはありません。大抵の痔の治療は手術も含めて可能です。
特に、痛みは我慢せず、早く取り除いたほうがいいのではないかと思います。
お尻の痛みで悩んでおられる妊婦の方は、肛門科専門の渡邉医院(京都)でご相談下さい。
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医院情報

店舗名渡邉医院
住所 京都府京都市上京区浄福寺通今出川下ル竪亀屋町255
TEL075-441-4303
URLhttp://www.watanabe-arc.jp
営業時間【月~土 午前】9:00~12:00 【月・金 午後】17:00~18:00
営業日休診日 : 日曜日・祝祭日
紹介文肛門疾患に特化した、肛門科専門の19床の入院設備のある有床診療所です。外来の診察だけでなく、入院での手術・治療が可能です。年間約3,000人の新患の患者さんが受診されています。排便時の出血、痔核の脱出、痛み、かゆみなど肛門に係る不快な症状でお悩みのかたの治療を行っています。また、肛門疾患の原因でもある便秘の相談、治療も行っています。手術の件数は、月平均約50件、年間約600例です。肛門の三大疾患といわれている内痔核が50%、痔瘻が15%、裂肛が13%で、その他に外痔核が13%、その他9%の割合になっています。 お尻のことで悩み事があれば、ご相談ください。