肛門専門科_京都市

排便時の出血は病気によって違ってきます。

肛門や大腸、直腸の病気によって出血の仕方が違ってきます。
肛門の病気では、大きく二つに分かれます。
1)排便時に痛みなく出血する。
2)排便時に痛みを伴って出血する。
にわかれます。
排便時に痛みなく出血する時は、肛門の病気では、内痔核がほとんどです。また、大腸や直腸のポリープ、大腸炎や直腸炎、大腸憩室炎、虚血性大腸炎、大腸・直腸癌などの大腸、直腸の病気の場合も、排便時の痛みはありません。大腸や直腸の病気の場合、お腹が痛むとかお腹が春などの腹部症状が伴うことがあります。

排便時に痛くなく出血する肛門の病気は?

排便時に痛みなく出血する肛門の病気の多くは内痔核(いぼ痔)です。
「いぼ痔は痛い。」と思っている方がいますが、内痔核は、痛みなく出血します。
排便時にポタポタ出血して、便器が真っ赤になったり、内痔核が大きくなると、排便時に「シャー」と音がして出血することもあります。そこまでひどくなくても、排便後トイレットペーパーで拭いた時に血が着いてくることもあります。
痛みなく出血するので、「何か悪い病気でもあるのでは。」と心配になりますが、内痔核(いぼ痔)の場合は痛みなく出血します。
また常に肛門の中で出血しているわけでなく、排便時に力んだ時とか、便が肛門を通るときに内痔核をこすったり、押しつぶすような感じになった場合、傷がついて出血します。痛みなくポタポタ出血するとびっくりしますが、あわてることはありません。ただ、頻回に出血が続くと貧血になることがあります。早く治しておくことが大切です。

大腸や直腸の病気での出血は血の塊が出てくるような出血になることが多いです。

大腸や直腸の病気での出血は、大腸炎での出血では下痢状の出血があります。また大腸炎や大腸癌などからの出血では、大腸、直腸内に血がたまり、それが排便時に血の塊となって出てくることがあります。新鮮血がポタポタおちたりする出血ではなく、やや黒っぽい出血や、粘液が伴って出ることがあります。大腸や直腸から出血が続いていると頻回の下痢状の出血になります。
また肛門の病気と思って診察しても、肛門の病変と出血の程度、状態が合わない時があります。こういった場合は直腸や大腸の検査をする必要があります。

排便時に痛みを伴って出血する肛門の病気は?

排便時に痛みを伴って出血する肛門の多くは裂肛(切れ痔)です。
便が硬かったり、下痢であったり、また柔らかい便でも頑張って排便した場合、肛門に傷がついて出血します。
肛門の傷がつくので痛みが伴います。出血の程度は傷のつき具合で違ってきます。ポタポタ落ちる時もあれば、拭いたらつく程度、便に血が着いてくるなどの出血があります。
ただ、排便時に痛みが伴って出血する病気の中に、肛門癌などもまれにあります。しっかり鑑別診断をする必要があります。

出血でお悩みの方は、肛門科専門の渡邉医院(京都)で御相談下さい。
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医院情報

店舗名渡邉医院
住所 京都府京都市上京区浄福寺通今出川下ル竪亀屋町255
TEL075-441-4303
URLhttp://www.watanabe-arc.jp
営業時間【月~土 午前】9:00~12:00 【月・金 午後】17:00~18:00
営業日休診日 : 日曜日・祝祭日
紹介文肛門疾患に特化した、肛門科専門の19床の入院設備のある有床診療所です。外来の診察だけでなく、入院での手術・治療が可能です。年間約3,000人の新患の患者さんが受診されています。排便時の出血、痔核の脱出、痛み、かゆみなど肛門に係る不快な症状でお悩みのかたの治療を行っています。また、肛門疾患の原因でもある便秘の相談、治療も行っています。手術の件数は、月平均約50件、年間約600例です。肛門の三大疾患といわれている内痔核が50%、痔瘻が15%、裂肛が13%で、その他に外痔核が13%、その他9%の割合になっています。 お尻のことで悩み事があれば、ご相談ください。