肛門専門科_京都市

パオスクレ―による注射療法って?

肛門科・渡邉医院(京都)では内痔核(いぼ痔)に対してパオスクレ―による痔核硬化療法をしています。
内痔核の治療方法にパオスクレ―による痔核硬化療法という治療方法があります。
痔核硬化療法ときくと、ジオン注という痔核硬化療法、ALTA療法を思い浮かべる方いると思います。パオスクレ―による痔核硬化療法はジオン注が出るずっと前からある治療方法です。特に排便時に出血を伴う内痔核(いぼ痔)、第1度の内痔核や排便した際に少し内痔核がでてくるが直ぐにもどる内痔核、第2度の内痔核にこのパオスクレ―を注射すると出血は治まり、出てくる内痔核も出てこなくなります。
 パオスクレ―はアーモンドのオイルの中に5%の割合でフェノール混ざっている、5%フェノール・アーモンドオイルです。
 痛みなく治療できるので、外来診察時に注射します。

パオスクレ―の痔核硬化療法はどんな治療ですか?

パオスクレ―は外来の診察で行います。痛みなく治療ができます。
診察と同じ体勢(左側臥位)で肛門鏡を挿入して、内痔核にパオスクレ―を注射していきます。痛みが感じない部分に注射するので、麻酔は必要ありません。
内痔核の出来る場所は、右前、右後ろ、左の三カ所です。その三カ所にしっかりパオスクレ―を注射していきます。
注射が終わった後は、外来で5分程度休んでもらって、特に気分が悪いなど、異常がなければ帰宅してもらっています。
注射終了後も特に生活には制限がありません。普段通りの生活をしてもらいます。入浴も可能ですし、排便がしたくなったらしていただいてもかまいません。

パオスクレ―はどう効いてくるのですか?

 内痔核にパオスクレ―を注射することで、
1)アーモンドオイルが内痔核を作っている血管を押しつぶすように作用します。
2)フェーノールによって注射した局所に無菌性の炎症をおこして、瘢痕組織をつく。
このアーモンドオイルとフェノールの二つの作用で内痔核を治していきます。
「硬化」と書きますが、最終的には痔核硬化療法を行った部分は柔らかく治っていきます。怪我が治った時は、治った部分は硬く、周りとは違うのが、時間がたつと柔らかく周りと同じように治っていきます。これと同じように、一端硬くなりますが、最終的には柔らかく治っていきます。
アーモンドオイルが直接内痔核を作っている血管を圧迫することで、出血は割と早く止まります。フェノールによる線維化は注射して1週間頃から効いてきて、2週、4週、6週ときいてきます。

十分な量のパオスクレ―を注射する必要があります。

パオスクレ―を注射する際に、やはり量が大切です。1箇所の内痔核に5cc注射することが大切です。5cc未満になりますと、注射の効果が半減してしまいます。しっかり量を注射することが大切です。

パオスクレ―による痔核硬化療法は痛みなく、外来で治療できます。

パオスクレ―による痔核硬化療法は痛みなく麻酔も必要ありません。万能ではありませんが、通常通りの生活をしてもらいながら、外来の診療できます。
特に出血の症状によく効きます。
毎回の排便時に出血するのは、あまり気持ちのいいものではありません。
出血でお悩みの方は、パオスクレ―による痔核硬化療法での治療も一つの選択肢にしていただければと思います。
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医院情報

店舗名渡邉医院
住所 京都府京都市上京区浄福寺通今出川下ル竪亀屋町255
TEL075-441-4303
URLhttp://www.watanabe-arc.jp
営業時間【月~土 午前】9:00~12:00 【月・金 午後】17:00~18:00
営業日休診日 : 日曜日・祝祭日
紹介文肛門疾患に特化した、肛門科専門の19床の入院設備のある有床診療所です。外来の診察だけでなく、入院での手術・治療が可能です。年間約3,000人の新患の患者さんが受診されています。排便時の出血、痔核の脱出、痛み、かゆみなど肛門に係る不快な症状でお悩みのかたの治療を行っています。また、肛門疾患の原因でもある便秘の相談、治療も行っています。手術の件数は、月平均約50件、年間約600例です。肛門の三大疾患といわれている内痔核が50%、痔瘻が15%、裂肛が13%で、その他に外痔核が13%、その他9%の割合になっています。 お尻のことで悩み事があれば、ご相談ください。