肛門専門科_京都市

京都でいぼ痔の治療、手術で悩まれている方へ。

 いぼ痔の治療や手術でお悩みの方が多くいらっしゃると思います。いぼ痔(内痔核)は病気の程度で、スッキリ治すのに手術などの外科的治療が必要になることがあります。
 排便時に内痔核が脱出して押し込まなければ戻らない程度の内痔核を第Ⅲ度の内痔核と言います。第三度以上の内痔核になりますと、外科的治療が必要になってきます。
 手術方法は、大きく三つあります。一つ目は痔核根治術、二つ目はジオンという痔核硬化剤を使っての四段階注射法という方法での痔核硬化療法。三つ目は輪ゴム結紮法です。これ以外のも様々な外科的治療がありますが、大きくはこの三つだと思います。
 それぞれの治療法にはメリットやデメリットがあります。内痔核がどんな内痔核なのかを適切に診断して最適な治療法を選ぶ必要があります。

それぞれの手術のメリット、デメリット

1)痔核根治術
 痔核根治術はどんな内痔核にも対応できる、オールマイティな治療方法です。そして肛門科医にとって最も基本的で必ずマスターしなければならない治療法です。どんな内痔核も治すことができますが、やはり切除するので、術後の痛みや出血があります。でも手術方法がずいぶん進歩して、術後の痛みも随分楽になってきています。
2)四段階注射法による痔核硬化療法(ALTA療法)
 ジオンという痔核硬化剤を1カ所の内痔核に対して4カ所注射して硬化させ治していく方法です。ジオンという硬化剤が出て12年がすぎました。ALTA療法は注射をして治すにで、傷が出来ず、痛みもなく楽な治療法です。でも、全ての内痔核を治すことはできません。万能ではありません。適応をしっかり診断することが必要です。また痛みはないですが、注射した局所では激しい反応が起きています。痛みがなくてもしっかりと経過を診ていく必要があります。
3)輪ゴム結紮法
 輪ゴム結紮法は内痔核に輪ゴムをかけて壊死脱落(腐らせてとる)させていく方法です。内痔核にうまく輪ゴムをかけることで、痛みなく治すことができます。ただ、肛門の皮膚の部分に輪ゴムがかかると痛みが強く、輪ゴムをかけた外側が腫れることもあります。この治療方法も全ての内痔核を治すことはできません。内痔核の大きさや、粘膜部分の内痔核が主な場合に有効です。したがって輪ゴム結紮で治すことの出来る内痔核はかなり限定されます。
 どういう内痔核かをしっかり診断して治療法を決める必要があります。
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いぼ痔(内痔核)の性状にあった適切な治療を。

いぼ痔(内痔核)は、その性状、大きさ、どんなふうに脱出(出てくる)してくるかなどによって治療法が変わってきます。しっかりと診断して適切な手術方法を選択することがとても大切になります。痔核根治術は術後の痛みや出血などがありますが、どんな内痔核でも対応できます。でも、四段階注射法による痔核硬化療法(ALTA療法)や輪ゴム結紮法は、どんな内痔核にも対応できる万能の治療法ではありません。適応をまちがえると、しっかり治らないことになってしまいます。しっかりした診断と、治療方法の選択がとても重要です。自分の内痔核はどういう内痔核なのか、最適な治療法は何かを選んでいきましょう。

医院情報

店舗名渡邉医院
住所 京都府京都市上京区浄福寺通今出川下ル竪亀屋町255
TEL075-441-4303
URLhttp://www.watanabe-arc.jp
営業時間【月~土 午前】9:00~12:00 【月・金 午後】17:00~18:00
営業日休診日 : 日曜日・祝祭日
紹介文肛門疾患に特化した、肛門科専門の19床の入院設備のある有床診療所です。外来の診察だけでなく、入院での手術・治療が可能です。年間約3,000人の新患の患者さんが受診されています。排便時の出血、痔核の脱出、痛み、かゆみなど肛門に係る不快な症状でお悩みのかたの治療を行っています。また、肛門疾患の原因でもある便秘の相談、治療も行っています。手術の件数は、月平均約50件、年間約600例です。肛門の三大疾患といわれている内痔核が50%、痔瘻が15%、裂肛が13%で、その他に外痔核が13%、その他9%の割合になっています。 お尻のことで悩み事があれば、ご相談ください。