肛門専門科_京都市

「痔」ってなんですか?

時々、「私の病気は、痔ですか?」と質問される患者さんがいらっしゃいます。この質問なかなか難しい質問です。医学的には「痔」という病名はありません。国語の辞書で「痔」と引いてみると、「肛門の病気」と書いてあります。国語辞書的には、肛門の病気は全て「痔」ということになります。一般的に「いぼ痔」、「切れ痔」といっている「病名」は、「肛門の病気」という「痔」の前に症状を付けて「病名」にしているようです。例えば「いぼのようなものがある肛門の病気」を「いぼ痔」。「肛門が切れた肛門の病気」を「切れ痔」。「肛門が痒い肛門の病気」を「かゆ痔」などと使っているようです。でも本当の病名は、大きく三つになります。「痔核」、「裂肛」、「痔瘻」これが肛門の三大疾患です。「痔核」の中には「内痔核」、「外痔核」があります。しっかり診察していただいて、正確な病名を知ることが大切です。しっかり診断することで、それぞれの病気の治療法が決まってきます。まずは診察を受けていただいて、自分の「痔」の本当の病名を知っていただき、適切な治療へと進みましょう。京都にお住まいで「痔」でお悩みを抱えて困っている方は、渡邉医院のご利用をご検討ください。

「痔」には痔核、裂肛、痔瘻があり、肛門の三大疾患です。

内痔核
肛門の出口から約2〜3cm奥の所まで皮膚の部分があります。ここまでを肛門といいます。肛門から少し直腸に入った所に、静脈がたくさん集まって網の目の様になっている部分があります。この静脈の流れが悪くなって、うっ血して静脈の瘤(静脈瘤)になったものを内痔核といいます。症状としては、排便時に痛みなく出血したり、排便時に内痔核が外に出てくるなどの症状があります。
裂肛
便秘などで、排便時に肛門の皮膚に傷がつくのを裂肛といいます。排便時に痛みがあります。出血は傷のつき具合で出血したりしなかったりします。繰り返し切れたり治ったりすることで、痛みが強くなったり、裂肛が原因での肛門ポリープが出来たりして慢性の裂肛になることがあります。
痔瘻
肛門と直腸との間に肛門腺という分泌液を分泌する腺があります。この腺は一部、括約筋の中に入っています。この部分が感染し、炎症をおこして化膿してくることから痔瘻ができてきます。化膿した状態を肛門周囲膿瘍と言います。痛みが強く切開して排膿する必要があります。肛門周囲膿瘍で、切開して排膿をしても感染をおこした肛門腺(原因)と切開排膿した部分(結果)との間にトンネル(瘻管)ができます。これを痔瘻といいます。
それぞれの病気で治療法が決まります。また、それぞれの病気の程度でも治療法が違ってきます。
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正しい病名を知って、適切な治療を

患者さんが言う「いぼ痔」の多くは「内痔核」や「外痔核」のことが多いです。でも同じ「いぼ痔」と言っていても、「内痔核」と「外痔核」では全く症状が違ってきます。「内痔核」は痛みが無く出血したり、内痔核が排便時に外に出てくるという症状があります。それに対して「外痔核」は突然肛門に血栓がつまって、腫れて痛くなって来ます。賢線が破けない限り出血はしませんし、肛門の外側にできるので中に押し込むことはできません。治療法も全く違ってきます。また「出血した。」ということで「切れ痔」だと思う患者さんもいらっしゃいます。「切れ痔」の多くは「裂肛」ですが、内痔核から出血した時も「切れ痔」と思う方もいらっしゃいます。やはり、自分の病気に対して正しく診断していただいて、適切な治療をすることが大切です。
痛みや、出血などの症状でお悩みの方は、肛門科専門の京都の渡邉医院でご相談下さい。

医院情報

店舗名渡邉医院
住所 京都府京都市上京区浄福寺通今出川下ル竪亀屋町255
TEL075-441-4303
URLhttp://www.watanabe-arc.jp
営業時間【月~土 午前】9:00~12:00 【月・金 午後】17:00~18:00
営業日休診日 : 日曜日・祝祭日
紹介文肛門疾患に特化した、肛門科専門の19床の入院設備のある有床診療所です。外来の診察だけでなく、入院での手術・治療が可能です。年間約3,000人の新患の患者さんが受診されています。排便時の出血、痔核の脱出、痛み、かゆみなど肛門に係る不快な症状でお悩みのかたの治療を行っています。また、肛門疾患の原因でもある便秘の相談、治療も行っています。手術の件数は、月平均約50件、年間約600例です。肛門の三大疾患といわれている内痔核が50%、痔瘻が15%、裂肛が13%で、その他に外痔核が13%、その他9%の割合になっています。 お尻のことで悩み事があれば、ご相談ください。