肛門専門科_京都市

痔の手術は、日帰り手術も可能ですが、入院での治療をお勧めします。

渡邉医院で痔の手術をする場合は、入院での治療をお勧めしています。ただ、全ての痔の手術が入院での手術になるわけではありません。外来での手術を行っているのは、
1)血栓性外痔核に対しての血栓摘出術
2)肛門周囲膿瘍に対して切開して排膿する、肛門周囲膿瘍切開術
3)皮垂(スキンタッグ)の切除
4)粉瘤
5)肛門ポリープ
は、入院ではなく、外来で手術です。手術して直ぐに帰宅して出血等があるとこまるので、手術後は1時間ほど病室で休んでもらってから、出血がないことを確認して、局所麻酔が完全にきれた状態で帰宅してもらっています。
入院での手術をお勧めしている肛門の病気は、
1)内痔核に対しての痔核根治術、ジオンによるALTA療法
2)痔瘻に対しての痔瘻根治術
3)裂肛に対しての裂肛根治術
などです。直腸脱の手術は、基本は日帰り手術で行っています。
ただ、これらの手術でも、患者さんの状況にあわせて、日帰り手術を行うこともあります。日帰り手術にするかどうかは、患者さん個々で相談させていただいています。
やはり手術で治す。体にそれなりの侵襲が加わります。最低1泊2日の入院での治療がいいと思います。

入院での治療をお勧めする理由

入院での治療をお勧めする理由は、一番は手術後、安心して療養できるということです。
日帰り手術をした患者さんにアンケートをとると、やはり、手術後帰宅した後の出血や痛みに対しての不安を感じられる方が多いです。また、1泊2日入院された患者さんももう少しのんびり治してた方が良かったとおっしゃる方もいます。
最近は痔核根治術を行っても、手術方法が進歩してきていますので、痛みが強くて「うんうん」唸って痛みを頑張るということはまずありません。術後の普段の痛みは本当にずいぶん楽になっています。大抵の場あkは、普段は痛くないが、どうしても排便時は痛い。でもその排便時の痛みも、7~10日過ぎるとスッと楽になります。痔核根治術をして約97.6%の方が術後7~10日で排便時の痛みが取れます。
また痔瘻根治術の場合は、手術後一番最初の排便時の痛みがないとおっしゃる患者さんは60%です。
また裂肛の手術の場合は、排便時の痛みをとることが手術の目的です。手術前、排便時の痛みが強い方ほど、手術の最初の排便が楽になります。
この様に痛みに関してはみなさんが想像している以上に楽になっています。
やはり、術後に一番困るのは術後の出血です。内痔核の場合は動脈を縛る部分があったり、痔瘻の場合は少し深い傷になります。そういった傷口や動脈からの出血が、やはりおきる可能性があります。ただこの出血も手術24時間以内にそういった出血がなければ、それ以降はまず困った出血はおきません。内痔核の場合のみ、術後7~10日後に動脈を縛った部分からの出血、晩期出血が1%ですが起きることがあります。
また、術後3日間は毎日術後の経過を診せてもらっています。この3日間の傷の具合を診ることはとても大切です。また、3日間の間に1回はスッキリ排便があって欲しいです。ですから、手術での治療の場合は、1泊2日から3泊4日の入院での治療をお勧めしています。

入院での治療で、痔が治るだけでなく、リフレッシュできた!

入院して治された患者さんは、やはり術後の痛みや出血の不安を取り除くことが出来ます。必ず24時間だれかだいます。心配なことがあればすぐに相談できます。また止血等の処置が必要な場合が起きても直ぐに対応できます。こういった面でも最低1泊2日の入院治療がいいと思います。
また患者さんの多くは、「久しぶりにゆっくりできた。」「こんなにのんびりしたのは久しぶりだ。」「痔の治療だけでなく、リフレシュできました。」とおっしゃいます。このように手術後はのんびりと、ストレスを感じることなく、ゆっくりと治す。このことが術後の傷の治りを良くすると思います。
入院中は自分のペースで治すことができます。どうしても退院すると自分のペースで治すことはできませんし、やはり無理をしなければなりません。できればのんびりなおすことができればいいなと思います。
ただ、家族のこと、小さなお子さんがいる、介護しなければならない方がいらっしゃる。また社会的にゆっくり入院して治すことが出来ないなど、患者さんそれぞれにいろんな状況があります。そういった状況にもしっかり対応していいきたと思っています。病状や社会的な状況などを考え、日帰り手術を行うこともあります。そういった場合には、一種に考え、もっともいい方法で治していきましょう。
 肛門が痒いなど、痔でお悩みの方は、肛門科を専門としている京都の渡邉医院でご相談ください。
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医院情報

店舗名渡邉医院
住所 京都府京都市上京区浄福寺通今出川下ル竪亀屋町255
TEL075-441-4303
URLhttp://www.watanabe-arc.jp
営業時間【月~土 午前】9:00~12:00 【月・金 午後】17:00~18:00
営業日休診日 : 日曜日・祝祭日
紹介文肛門疾患に特化した、肛門科専門の19床の入院設備のある有床診療所です。外来の診察だけでなく、入院での手術・治療が可能です。年間約3,000人の新患の患者さんが受診されています。排便時の出血、痔核の脱出、痛み、かゆみなど肛門に係る不快な症状でお悩みのかたの治療を行っています。また、肛門疾患の原因でもある便秘の相談、治療も行っています。手術の件数は、月平均約50件、年間約600例です。肛門の三大疾患といわれている内痔核が50%、痔瘻が15%、裂肛が13%で、その他に外痔核が13%、その他9%の割合になっています。 お尻のことで悩み事があれば、ご相談ください。