肛門専門科_京都市

ジオンによる痔核硬化療法(ALTA療法)を行っています。

渡邉医院では、内痔核(痔)に対してジオンによる痔核硬化療法(ALTA療法)を行っています。
ジオンが発売されて12年がたちました。今まで痔核根治術といって手術をしなければならなかった内痔核に対して、このジオンという痔核硬化剤を内痔核に注射することで、治すことが出来る様になりました。
手術をしなくても痔核硬化療法という注射で治すことがっできる様になったということは、内痔核の治療に関して、画期的なことです。手術と違って傷ができません。ですから、排便時の痛みや手術をした傷からの出血がなく、とても楽に治すことができます。
渡邉医院では1泊2日で行っていますが、退院後はすぐに日常の生活、仕事ができます。
患者さんにとっても私たち医師にとっても画期的な治療方法だと思います。

ジオンによる痔核硬化療法(ALTA療法)とは。

ジオンと聞くと、私たち年代はガンダムを思い出します。
ジオンはZIONEと書きます。メーカーの方にきいたところ、「ZI]と「ONE」に分かれて「ZI」=「痔」、「ONE」=「一番」ということで、「痔に一番」という意味があるということです。うまいネーミングだと思います。
さて、ジオンは硫酸アルミニウムカリウム・タンニン酸水溶液です。
硫酸アルミニウムカリウムは明礬のことです。ナスのお漬物の紫色をきれいにしたり、お芋を煮る時に型崩れしないようにしたり、ウニを加工する時に使うようです。このジオンを内痔核の4か所に注射していきます。四段階にわけて4か所注射するので、四段階注射法といいます。この四段階注射法をしっかり守って痔核硬化療法を行うことで安全に治療することができます。
このジオンによる痔核硬化療法(ALTA療法)は、医師であればだれでも行うことができるわけではありまぜん。このジオンを使うには医師に条件があります。一つ目は、日本大腸肛門病学会の会員であること。二つ目は肛門の疾患に対しての手術の経験がしっかりあることです。内痔核に対して痔核根治術を行うことは最も基本となる手技です。この痔核根治術がしっかりできなければ、ジオンによる痔核硬化療法を行った後になにか、合併症などが起きた時に対応ができません。肛門の手術がしっかりできる医師にしかこのジオンを使うことができません。最後に三つ目ですが、ジオンによる痔核硬化療法を行うにあたって、講習会があります。この講習会を受講することが義務付けられています。
この様にジオンによる痔核硬化療法を行うには医師側に条件が課せられています。
このことからもわかるように、ジオンによる痔核硬化療法は、主jy痛と違って傷が出来ないため痛みもなく、出血もなくとても楽に治すことができます。でもその一方で、四段注射法をしっかり守って痔核硬化療法を行わなければ、さまざまな副作用や合併症を起こすことがあります。このようにジオンは両刃の剣という要素をもっています。

ジオンによる痔核硬化療法は、万能ではありません。

ジオンによる痔核硬化療法は、どんな内痔核でも治すことができる万能の治療方法ではありません。
ジオンで治る内痔核は条件があります。全ての内痔核がジオンで治るわけではありません。
内痔核は肛門の出口から2~3㎝奥の粘膜のところの静脈叢が静脈瘤になったものです。この静脈瘤が主体の内痔核にはよく効きます。症状でいうと排便時に内痔核が外に出てきて、出血する内痔核です。こういった内痔核には適応があります。反対に肛門の出口から2~3㎝の部分を肛門上皮といいます。この肛門上皮の部分の腫れが強いタイプの内痔核には効き目が弱いです。症状でいうと、排便時に内痔核が外に出てきますが、あまり出血をせず、痛みが出るタイプの内痔核です。こういった内痔核は痔核根治術が必要になってきます。
内痔核の性状に合わせて治療方法を決めていく必要があります。
自分の内痔核がどんな内痔核なのかをしっかり診断してもらって、治療方法を決める必要があります。

自分にあった治療方法を一緒に考えていきましょう。

内痔核といっても様々なタイプの内痔核があります。排便時に痛みはないが出血が多いタイプ。反対に出血はしないが痛みのあるタイプ。粘膜の部分が大きく腫れるタイプもあれば、肛門上皮の部分が大きく腫れるタイプ。その人その人で内痔核のタイプはちがってきます。また、それぞれのタイプの内痔核をもつ患者さんもいます。患者さん一人一人の内痔核のタイプをしっかり診察して治療していくことが大切です。
自分にあった内痔核の治療法を一緒に考え治していきましょう。
内痔核、痔でお悩みの方は肛門科専門の京都の渡邉医院でご相談下さい。
イメージ

医院情報

店舗名渡邉医院
住所 京都府京都市上京区浄福寺通今出川下ル竪亀屋町255
TEL075-441-4303
URLhttp://www.watanabe-arc.jp
営業時間【月~土 午前】9:00~12:00 【月・金 午後】17:00~18:00
営業日休診日 : 日曜日・祝祭日
紹介文肛門疾患に特化した、肛門科専門の19床の入院設備のある有床診療所です。外来の診察だけでなく、入院での手術・治療が可能です。年間約3,000人の新患の患者さんが受診されています。排便時の出血、痔核の脱出、痛み、かゆみなど肛門に係る不快な症状でお悩みのかたの治療を行っています。また、肛門疾患の原因でもある便秘の相談、治療も行っています。手術の件数は、月平均約50件、年間約600例です。肛門の三大疾患といわれている内痔核が50%、痔瘻が15%、裂肛が13%で、その他に外痔核が13%、その他9%の割合になっています。 お尻のことで悩み事があれば、ご相談ください。