肛門専門科_京都市

ジオンによるALTA療法の流れを紹介します。

渡邉医院でのジオンによる痔核硬化療法(ALTA療法)の治療の流れを紹介します。
渡邉医院では、ジオンによる痔核硬化療法は1泊2日の入院での治療を原則としています。ただ、患者さんの状況などによって日帰りでの治療も行っています。入院、日帰りに関しては一緒に考え、ベストな方法を選択していきたいと思っています。
入院を原則としている理由は三つあります。
一つ目は、ALTA療法を行っている時、また行った後2時間までに血圧が下がることがあること。
二つ目は、血圧の低下と同様に2時間までに脈が遅くなることがあることです。この二つがおきる頻度ですが、いまのところ約1%です。大抵の場合は、なにもしなくても自然に血圧や脈は正常にもどっていきます。でもこういったことがあるため、ALTA療法を行う時は点滴をしながら行っています。
三つ目は、ALTA療法をおこなった日はやはり安静にしていてほしいということです。ALTA療法をおこなった日の一晩がとても大事だと思っています。
よく患者さんにはこういっています。「糊で何かをくっつけた時、直ぐに動かすとくっ付かないでしょ。ある程度の時間、いじらずにそっとしているでしょ。ジオンによる痔核硬化療法も一緒です。注射した後、腹圧をかけたり無理をすることはよくありません。しばらくそっとしておく時間がALTA療法では一晩だと思っています。」と。やはり、ALTA療法は痛みがありません。帰宅するとどうしても自分のペースで治すことができません。なんやかんや、無理をしてしまいます。ALTA療法を行った日、一晩は安静にして治すことが大切だと思います。

ALTA療法後、夕食から通常通り食事が摂れます。

渡邉医院では、午前中に来院していただき、午後からALTA療法をします。
ALTA療法をするときは、麻酔をします。渡邉医院では肛門の周囲に局所麻酔をしてALTA療法をします。麻酔をするのはALTA療法が痛いからではありません。肛門を締める筋肉に麻酔をして、痛みなく十分に肛門が広がる様にするためです。痛みなく十分に肛門を拡げ内痔核を十分に観察できるようにして、内痔核の奥の方から注射をしていきます。また、先ほどお話ししましたが、ALTA療法を行っている時、またその後も2時間までに血圧がさがったり、脈が遅くなって気分が悪くなることが約1%ですがあります。
麻酔をしたり、ALTA療法を行うことで気分が悪くなって嘔吐した際に、胃の中に職もとがあると困る事、また嘔吐した際に期間に吐物が入ると困るので、昼食は抜きになります。
でも麻酔も1時間もたつときれること。ALTA療法も2時間過ぎると血圧低下や脈が遅くなるなどの症状が起きなくなるので、夕食からは通常通りに摂っていただきます。

ALTA療法後1日目からは通常の生活、仕事ができます。

ALTA療法を行った次の日からは、通常通りの生活仕事ができます。
ALTA療法の最もいいところは、手術と違って傷ができないというところです。ですから、手術と違って痛みがありません。きずが出来ないので、普段の痛みがないだけでなく、排便時の痛みもありません。また、傷がないので、傷口からの出血もありません。特に内痔核に対して痔核根治術を行った場合、動脈を縛る部分があります。手術をした場合、この動脈を縛った部分から約1%ですが、7~10日目ごろに晩期出血といって動脈からの出血が起きることがあります。ALTA療法ではこの出血の心配がありません。ですからALTA療法をおこなった次の日からは通常通りの生活仕事ができます。入浴も可能です。

退院後の通院は1週間後と1か月後です。

退院後の通院は、まずは1週間後頃に一度受診してもらっています。退院してから1週間、排便時の出血はないか、内痔核が出てくることはないかを教えてもらいます。大抵も場合、ALTA療法を行った場合、最初の排便から内痔核が外に出てきたり出血などの嫌な症状はなくなります。でも治ってしまったわけではありません。ですから1週間たって何のしょうじょうがなく、具合がよくても次は1か月後の状態をみせてもらっています。この1か月間特に出血は排便時に内痔核が出てくるなどの症状がなければ治療を終了しています。
でも、手術で治す内痔核を注射で治す。ジオンは強いお薬です。ALTA療法をした後、痛みが強くなってきたとか、出血が多くなってきた。またそうでなくても何かきになる症状があった場合は、その都度受診してALTA療法後の具合を診察する必要があります。またALTA療法をおこなってから2週間までに、ALTA療法が原因で38度以上の熱が出ることも4%ですがあります。何か気になる症状がある場合はALTA療法後の状態をみせていただいています。

ALTA療法後の経過をよく知っていただき、痛みなく治しましょう。

ALTA療法は手術と違って傷が出来ず、痛みや出血がなく、とても楽に治すことが出来ます。でも手術で治す内痔核を注射で治す。やはりジオンは強いお薬です。場合によっては血圧がさがったり、脈が遅くなることもあります。また治っていく経過中38度以上の熱が出たり、痛みがでることもあります。ALTA療法はどういった治療なのか、またALTA療法後の注意しなければならない点などをよく知っていただき、痛みなく、楽に治していきましょう。
内痔核、痔でお悩みの方は肛門科専門の京都の渡邉医院でご相談下さい。
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医院情報

店舗名渡邉医院
住所 京都府京都市上京区浄福寺通今出川下ル竪亀屋町255
TEL075-441-4303
URLhttp://www.watanabe-arc.jp
営業時間【月~土 午前】9:00~12:00 【月・金 午後】17:00~18:00
営業日休診日 : 日曜日・祝祭日
紹介文肛門疾患に特化した、肛門科専門の19床の入院設備のある有床診療所です。外来の診察だけでなく、入院での手術・治療が可能です。年間約3,000人の新患の患者さんが受診されています。排便時の出血、痔核の脱出、痛み、かゆみなど肛門に係る不快な症状でお悩みのかたの治療を行っています。また、肛門疾患の原因でもある便秘の相談、治療も行っています。手術の件数は、月平均約50件、年間約600例です。肛門の三大疾患といわれている内痔核が50%、痔瘻が15%、裂肛が13%で、その他に外痔核が13%、その他9%の割合になっています。 お尻のことで悩み事があれば、ご相談ください。