肛門専門科_京都市

痔は出血や痛みなど嫌な症状があります。

「痔」を国語辞書で調べると、肛門の病気と書いてあります。「痔」にはいろんな病気があります。肛門の病気の三大疾患は、内痔核、痔瘻、裂肛があります。
それぞれの病気は、その病気それぞれに特徴ある症状がありますが、いずれにしても、痛みがあるとか出血するなど嫌な症状がでます。
内科の病気と違うところは、自分の気が付かないうちに病状が悪くなることはないというところです。
内科の病気では、自分が気が付かないうちに病気がすすみ、「なんか具合が悪い。」と感じ診察を受けた時に、「血圧が少し高くなってきていますね。」とか「肝臓の具合が悪くなってきていますね。」と自分が気が付かないうちに病状が進んでいることがあります。
でも、肛門の病気はそういったことがありません。例えば排便時に出血する。痛みがある。また、肛門が腫れてくる。違和感がある。など、必ず嫌な症状がでます。何の症状もなくいきなり悪くなることはありません。出血に関しても、排便時に出血した。その出血の頻度が増えてきた。また出血の量が増えてきた。痛みに関しても、排便時に痛かったのが、排便後も痛みが持続ずる。その持続時間が長くなってきた。など段々症状が強くなってきます。
この様に、必ず肛門の病気は症状がでて、病状の悪化と共に、症状が強くなってきます。
肛門の病気はその嫌な症状を取り除くことが目的です。

思い立った時が、治す一番いい時期です。

時々「もっと早く来た方がよかったですか?」と聞かれることがあります。そんな時、私は、「治そうと思た時が、治すのに一番いい時期です。」と答えています。
例えば内痔核の場合は、排便時に出血したり、違和感がある病気です。病状が進むと、排便時に内痔核が脱出してきて、自分で中に戻さなければならないこともあります。でも痛みがなく、排便のときだけに症状がでることや、やはり肛門科にはなかなか受診しにくいこともあって、そのいやな症状を我慢しているかたもいます。でも、内痔核は癌と違って悪性の病気ではありません。命にかかわる病気ではありません。ですから、出血や内痔核が脱出するなどの今ある症状を、「この際しっかり治そう。」と思った時に、しっかり治せばいいのではないかと思います。病気の程度で軟膏や坐薬などで治せる程度の内痔核や、痔核硬化療法で治す程度の内痔核。場合によっては手術になることもあります。でも、今の症状を取り除く治療方法は必ずあります。手の付けようがないなどということにはなりません。
裂肛の場合は、裂肛の一番の原因は排便の状態です。便秘で便が硬かったり、逆に下痢でも切れることがあります。症状としては、排便時の痛み。また病状が進んでいくと、排便時だけでなく、排便後も痛みが続く。されにその痛みの持続時間が長くなる。などの症状があります。痛みが繰り返し、肛門の内肛門括約筋の緊張が強くなって、肛門の締まりが強くなった場合や、裂肛が原因での肛門ポリープや皮垂を伴って慢性の裂肛になった場合には手術になることもありますが、大抵は排便の状態を改善することで、裂肛は良くなります。いきなり手術となることはあまりありません。
痔瘻も、肛門周囲膿瘍といって肛門腺に炎症をおこし、膿がたまって腫れて痛くなるところから始まります。肛門周囲膿瘍に対しては切開して膿を出しますが、肛門周囲膿瘍になったからと言って必ず痔瘻になるわけではありません。渡邉医院では、切開して膿を出した患者さんの70%はその後何の症状もなくすごされています。
また、痔瘻になると、膿が出て下着が汚れたりして嫌な症状がでます。でもこれも、原因となった肛門腺の部分に炎症を再度おこしても、膿が体に広がっていかないように、自分が作った管が体の外に膿を出してくれる。自分の体が自分を守るためのつくった管が機能していると考えることもできます。
痔瘻になった場合も、手術をして治す必要がありますが、これも自分がしっかり治そうと思った時に手術をしたらいいと思います。痔瘻も何の症状もなく、どんどん広がり悪化することはありません。

自分にあった治療法を一緒に考えましょう

肛門の病気も、症状が軽いうちに受診していただければ、治療も簡単すむことが多いです。何か症状が出た場合は、早めに受診されることがいいと思います。でも、内痔核や裂肛、そして痔瘻などの肛門の良性疾患は、「しっかり治そう」と思った時に受診されても、「もう手の付けようがない。」なんてことにはなりません。その今ある病気の状態で、治療方法はいろいろあります。患者さんの病気の状態や、さらには、患者さんの社会的な状況に合わせて治療方法を一緒に考えていきたいと思います。
痔でお悩みのかたは、肛門科専門の京都の渡邉医院でご相談ください。自分にあった治療法を見つけ、治療していきましょう。
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医院情報

店舗名渡邉医院
住所 京都府京都市上京区浄福寺通今出川下ル竪亀屋町255
TEL075-441-4303
URLhttp://www.watanabe-arc.jp
営業時間【月~土 午前】9:00~12:00 【月・金 午後】17:00~18:00
営業日休診日 : 日曜日・祝祭日
紹介文肛門疾患に特化した、肛門科専門の19床の入院設備のある有床診療所です。外来の診察だけでなく、入院での手術・治療が可能です。年間約3,000人の新患の患者さんが受診されています。排便時の出血、痔核の脱出、痛み、かゆみなど肛門に係る不快な症状でお悩みのかたの治療を行っています。また、肛門疾患の原因でもある便秘の相談、治療も行っています。手術の件数は、月平均約50件、年間約600例です。肛門の三大疾患といわれている内痔核が50%、痔瘻が15%、裂肛が13%で、その他に外痔核が13%、その他9%の割合になっています。 お尻のことで悩み事があれば、ご相談ください。