肛門専門科_京都市

痔の原因である便秘を改善しましょう。

痔の原因の多くは、便秘などの排便の状態が悪いことが上げられます。
便秘を治すのには食物繊維をしっかり摂って、水分を十分に摂ることが必要です。でもいきなり食事で改善しようとしてもなかなかうまくいきません。やはり、始めは便秘を治す緩下剤を内服して、楽に便が出るようにしながら、食事の改善をしていくのがいいと思います。
緩下剤にも、いろんな種類があります。よく、「下剤は癖になる。」と言われますが、全ての緩下剤が癖になるわけではありません。癖になる下剤は、センナやアロエ、大黄などの大腸を刺激する下剤だけが癖になります。大腸を刺激することで便を出すので、刺激に段々なれていき、1錠が2錠。2錠が3錠へと増えていてしまいます。このことは、1錠で出ていた便秘が2錠、3錠と増えることで、便秘が頑固な便秘になってしまうことになります。これらの大腸を刺激する下剤は、「便を出す。」のが目的で、「便秘を治す。」ものではありません。大腸を刺激することで、お腹が痛くなったり、下痢をしてしまうことがあります。言ってみれば、お腹が痛くなっても、下痢をしても、そこにある便を「出す」のが目的です。
渡邉医院(京都)では、まずは酸化マグネシウムを内服してもらっています。酸化マグネシウムは便の中に水分を残す作用があります。酸化マグネシウムで具合よく出るということは、水分を十分に摂ることと同じです。酸化マグネシウムを内服しながら、十分に水分が摂れるようになれば、便秘は治っていくということです。
この様に、まずは緩下剤を使って具合よく便が出るようにしながら、食生活を改善していくことがいいと思います。

便秘でお悩みの方は、管理栄養士さんに相談してみて下さい。

具合よく便が出るには、
1)便の中に程よく水分がある。
 便の中の水分量が70%になると、コロコロの硬い便になります。
90%になると、下痢になります。程よい水分が必要です。
1日に便や、尿。汗などで2ℓ程度の水分が体の外に出てしまいます。でも、水分ですので、食事の中にも水分が含まれています。美味しく食事が摂れるだけで、1~1.5ℓ程度の水分が摂れます。でも2ℓには足りません。食事以外で1ℓ程度の水分が必要になります。
2)食物繊維を十分に摂って、便の量を増やす。
食物繊維を十分にとって、便の量を増やすことが必要です。便の量が十分にあると、便そのものが大腸を刺激してお腹の動きを良くしてくれます。
食物繊維として、1日に25g程度が必要とされています。最近は柔らかく消化の良いものが多く、1日に10gぐらいになってしまっている人もいます。
「生野菜のサラダを摂っているから大丈夫。」という方もいますが、生野菜は量はあっても食物繊維の量としては十分に摂れません。海藻類やキノコ類などが便の量を増やしてくれます。また野菜も煮たりたいたりすることで、量をとることが出来ます。
3)大腸が具合よく動く。
最後は大腸が具合よく動く事が大事です。大腸の動きは、十分な便の量があると、便そのものが大腸を刺激して、大腸の動きを良くしてくれます。
こういった三つのことが必要になります。
でもなかなか、自分が毎日摂っている食事の中にどのくらいの食物繊維が含まれているか。今の食生活のどこを改善すればいいのかなど、分からないことが多いと思います。そういった時は、渡邉医院(京都)の管理栄養士さんに相談してみて下さい。栄養相談は随時予約をうけています。お気軽にご相談下さい。

便秘によいレシピなど、随時紹介しています。

便秘に良いレシピなど、随時紹介しています。渡邉医院のホームページの「渡邉医院からのお知らせ」のところや、渡邉医院facebook ページにも紹介していますのでご覧ください。また渡邉医院にもレシピを紹介したり、レシピを配布するコーナーがあります。月1回、新しいレシピを紹介していこうと思います。渡邉医院に来れれた方は、ぜひレシピをお持ち帰りください。
便秘でお悩みの方は、ぜひ肛門科専門の渡邉医院でご相談下さい。
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医院情報

店舗名渡邉医院
住所 京都府京都市上京区浄福寺通今出川下ル竪亀屋町255
TEL075-441-4303
URLhttp://www.watanabe-arc.jp
営業時間【月~土 午前】9:00~12:00 【月・金 午後】17:00~18:00
営業日休診日 : 日曜日・祝祭日
紹介文肛門疾患に特化した、肛門科専門の19床の入院設備のある有床診療所です。外来の診察だけでなく、入院での手術・治療が可能です。年間約3,000人の新患の患者さんが受診されています。排便時の出血、痔核の脱出、痛み、かゆみなど肛門に係る不快な症状でお悩みのかたの治療を行っています。また、肛門疾患の原因でもある便秘の相談、治療も行っています。手術の件数は、月平均約50件、年間約600例です。肛門の三大疾患といわれている内痔核が50%、痔瘻が15%、裂肛が13%で、その他に外痔核が13%、その他9%の割合になっています。 お尻のことで悩み事があれば、ご相談ください。