肛門専門科_京都市

痔は、排便時の強い怒責、力みが強いことが原因です。

痔、特に内痔核の原因は、排便時の強い怒責、力みが強いことが原因となります。
排便をする際に、下の図にあるように、肛門がただただ広がって出るわけではありません。肛門の出口から約2~3㎝奥に皮膚の部分があります。ここを肛門上皮と言い、ここまでを肛門といいます。排便時にはこの約2~3㎝の肛門上皮、肛門が外に出るようにして便が出てきます。この肛門の動きを脱肛と言います。「脱肛」というと病気の名前というイメージがありますが、そうではありません。肛門が外の出ながら便が出て、肛門がうまく脱肛してくれないと具合よく便はでてきません。よく、「脱肛」というのは、第Ⅲ度の内痔核(排便時に内痔核が外に出てきて押し込まないと戻らない程度の内痔核)があった場合に、排便時に肛門が脱肛して、内痔核が外に出てきて(脱出)来て内痔核が外に出たままになっているので、肛門は脱肛したままになっている。こういった状態のことを「脱肛」と言っているようです。でも、具合よく便が出るには、したの図にあるように、肛門が具合よく脱肛してくれることでスッキリ便がでます。
排便時に便が硬かったり、柔らかいけど出し難くて、グッと強く力んでいる時、排便時の怒責が強いと、怒責している間、校門は外に出たままのような状態になっています。そうすると、肛門の静脈の流れが悪くなり内痔核が出来てきます。また内痔核が出来ると排便後も、その内痔核がある事で、便が残っているような感じがあり、さらに強く力み、怒責したくなります。こう言う風に怒責が強いことで内痔核が出来、またそのことで、便が残った感じになって、さらに強く怒責したくなる。こういった悪循環になってしまいます。
痔、特に内痔核の原因は、この強く怒責する、強く力む事。また怒責、歴んでいる時間が長いことが大きな原因になります。

痔の治療、予防は具合よく便が出るようにすることです。

痔、特に内痔核の治療や予防は、具合よく便が出るようにすることが大切です。
具合よく便が出るということは、毎日便が出るということではありません。排便時に強く怒責、強く力まなくてもスッと便が出るということです。
便は通常、直腸より奥に待機しています。朝起きて、食事などで空っぽの胃の中になにかものが入ると、大腸は一気に動き出します。これを大蠕動と言います。大蠕動が起きると、直腸より奥にあった便が直腸に送り込まれてきます。何もない直腸に便がくることで、便がしたいという便意を感じます。もよおしてきます。そうすると、脳が肛門の内肛門括約筋に命令して筋肉の緊張を緩めてくれます。直腸に来た便が柔らかくていい便だと軽く力むと便はスッキリ出てきます。この時に、直腸に来た便が硬いと強く怒責、力まなければでません。したがって、直腸に来る便を柔らかくしておく必要があります。便の硬さは便の中に含まれる水分の量で決まります。便の中の水分量が70%ですと、70%あってもコロコロのカチカチの便になってしまいます。反対に便の中の水分の量が90%になると下痢状の便になります。たかが20%ですが、コロコロ、カチカチから下痢です。程よい水分の量が必要になります。ころころ、カチカチの便が出る時は便のなかの水分量が足らないということです。しっかり水分をとる必要があります。
便の状態を良くすることで、便は柔らかくなり、そのことで、強く怒責、力まなくてすむようになります。
よく「アルコールは良くない。」、「刺激物は良くない。」と言われますが、内痔核の状態が悪い時に、アルコールを飲みすぎたり、刺激物を摂りすぎたりした際に、内痔核の症状が強くなることがあります。でも原因にはなりません。一番の原因は、強く怒責、強く力むこと。そして、怒責、力んでいる時間がながことが原因です。
やはり、便の状態を良くすることが、痔の治療、予防には大切です。

お腹スッキリレシピを紹介します。「鮭ときのこの塩麹炒め」

お腹スッキリレシピを紹介します。

「鮭ときのこの塩麹炒め」

材料(2人分)1人分:132kcal 塩分1.1g
生鮭     2切れ
塩麹     大さじ1
サラダ油    適宜
しめじ    1パック
エリンギ   1パック
酒      大さじ1
塩麹     小さじ1
小ねぎ(小口切り) 適宜

作り方
①鮭は水気をふき取り、塩麹大さじ1をぬり、冷蔵庫で一晩おく。
②きのこは石づきを取り、食べやすい大きさに切りほぐしておく。
③フライパンに油をしき、弱めの中火で鮭を焼く(塩麹をぬったまま)。
④両面に焼き目がついたら②と酒を入れ、フタをして蒸し焼きにする。
⑤塩麹小さじ1を加えて軽く炒めたら器に盛り、ねぎを散らす。
☆失敗しないワンポイント☆
塩麹は焦げやすいので、火加減にご注意ください。フライパンにクッキングシートをしき、その上で調理すると焦げつきが防げます。

管理栄養士さんから一言

●○栄養メモ○●
肉や魚を塩麹に漬けておくと、旨みが増し、柔らかくジューシーになります。
塩麹は野菜やきのことも相性が良く、「魔法の調味料」とも言われるほど。
塩麹には腸の健康を保つ乳酸菌が多く、便秘、下痢どちらにもオススメです。

頑固な便秘、高血圧、高血糖などでお困りの方、食生活を見直してみませんか?一人一人に合った食事のとり方をアドバイスします。まずはお気軽にご相談ください。
痔や便秘なのでお悩みの方は、京都で肛門科専門の渡邉医院でご相談下さい。
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医院情報

店舗名渡邉医院
住所 京都府京都市上京区浄福寺通今出川下ル竪亀屋町255
TEL075-441-4303
URLhttp://www.watanabe-arc.jp
営業時間【月~土 午前】9:00~12:00 【月・金 午後】17:00~18:00
営業日休診日 : 日曜日・祝祭日
紹介文肛門疾患に特化した、肛門科専門の19床の入院設備のある有床診療所です。外来の診察だけでなく、入院での手術・治療が可能です。年間約3,000人の新患の患者さんが受診されています。排便時の出血、痔核の脱出、痛み、かゆみなど肛門に係る不快な症状でお悩みのかたの治療を行っています。また、肛門疾患の原因でもある便秘の相談、治療も行っています。手術の件数は、月平均約50件、年間約600例です。肛門の三大疾患といわれている内痔核が50%、痔瘻が15%、裂肛が13%で、その他に外痔核が13%、その他9%の割合になっています。 お尻のことで悩み事があれば、ご相談ください。