スキンタグは、痔（内痔核や外痔核）や切れ痔（裂肛）などが原因で、肛門の外側にできる皮膚のシワのことをいいます。痛みや出血はありませんが、「排便後も拭きにくい」とか、「違和感がある」。「なにか肛門のそとに出ていて不快感がある」。「しわがあってすごく気になる」などの症状や訴えで肛門科を受診されることがあります。
スキンタグはそれ自身が痛かったり、出血しないので、そのままにしていても特に問題はありません。でもスキンタグがあって拭きにくくて、一生懸命トイレットペーパーでごしごし拭くことで、皮膚炎になって痒くなったり、またスキンタグが挟まったような、違和感があったりして不快感があったり、単純にスキンタグが気になるなどの嫌な症状があって、スッキリしたいと思っている方も多くいます。スキンタグはできてしまったものなので、スッキリ治すとなると手術でスキンタグを切除する必要があります。

スキンタグ（皮垂）が出来る原因には大きく二つあります。
一つは、痔（内痔核）が原因となるスキンタグです。
内痔核が腫れると、肛門の外側も腫れてきます。この内痔核が腫れたり治まったりすることを繰り返すことでスキンタグ（皮垂）が出来ることがあります。この場合は、内痔核ができやすい肛門の左側、右後ろ、右前の三カ所にスキンタグはできます。内痔核が原因でのスキンタグは男性に多い傾向があります。
もう一つは切れ痔（裂肛）が原因でのスキンタグです。
排便時に便が硬かったりした場合、肛門に傷がつくことがあります。傷がつくとその外側が腫れてきます。傷がついたり治ったりを繰り返すことで裂肛が出来る外側にスキンタグができることがあります。したがって裂肛が原因でのスキンタグは裂肛ができやすい、肛門の後ろ側と前側にできやすいです。裂肛が原因でのスキンタグは女性に多い傾向があります。
スキンタグは出血したり痛みが出たりしません。でもスッキリ治すには手術でスキンタグを切除する必要があります。ただスキンタグは皮膚のシワで、それを切除するだけなので入院の必要はありません。

スキンタグを切除する場合、入院の必要はありません。
スキンタグに局所麻酔をして切除するのです。スキンタグのできた原因（内痔核や裂肛）で手術の仕方は多少違ってきますが、便がでても具合よく治るように切除します。麻酔をしてスキンタグを切除するのに、だいたい5分程度で終わります。ただ手術が終わって直ぐに帰宅して、気タグ後に出血があると困るので、手術後1時間程度病室で休んでもらい、出血がないことを確認してから帰宅してもらっています。また局所麻酔なので、麻酔は1時間たつときれてしまいます。ですから帰宅してもらう時には、すっかり麻酔は切れた状態での帰宅です。スキンタグを切除した場合、麻酔がきれてもそんなに痛みはありません。
手術をしたあとの通院の仕方は、
手術した次の日（1日目）は外来受診してもらいます。手術した次の日の傷の具合がみたいのと、手術をした傷が腫れると、それが治まった時にまたスキンタグになってしまうことがあるので、次の日は必ず受診してもらっています。手術した次の日から入浴してもらっています。入浴することで血液の流れが良くなり、傷の治りも良くなります。また、入浴することで、手術後に腫れがあっても、その腫れがとれてきます。
次の受診は7～10日目に受診してもらいます。この間に傷が治る準備が終わります。傷が治る準備が終わると今度は収縮といって一気に傷は治ってきます。
7～10日目の受診の後は2週間程度あけて受診してもらいます。大抵の場合はこの時点で傷は治っています。
手術後の痛みは、普段は痛みはありませんが、やはり排便時に痛みがあります。ただ、この痛みも1週間過ぎるとスッと痛みがとれます。ただ内痔核の手術と違って、肛門上皮に大きな傷が出来ませんので内痔核の手術後の排便時の痛みと比べると比較的楽です。
スキンタグは基本的には出血や痛みがなく、必ず手術が必要ではありません。でもスキンタグがある事で不快感があってスッキリ治してしまおうとお考えの方は、肛門科専門の渡邉医院（京都）で御相談下さい。

お腹スッキリレシピを紹介します。

「豚肉のキムチーズロール」

材料（２人分）
豚ロース肉(薄切り)　　６枚
塩、コショウ　　　　　少々
小麦粉　　　　　　　　少々
キムチ（きざむ）　　　大さじ５
スライスチーズ　　　　３枚
ごま油　　　　　　　　適量

作り方
①豚肉に塩、コショウをし、全体に小麦粉を薄くまぶしておく。
②スライスチーズを半分に切り、肉の上に置く。
③②の手前側にきざんだキムチをのせ、手前からしっかりと巻く。
④フライパンにごま油を熱し、巻き終わりの部分を下にして焼く。転がしながら全面に焼き色がつくまでこんがりと焼いたら出来上がり。
☆豚肉とチーズの間に大葉を挟むとさっぱりとして美味しいですよ。

●○栄養メモ○●
キムチとチーズは乳酸菌がたっぷり！ 乳酸菌はお腹の調子を整える働きがあり、便秘、下痢どちらにもオススメですよ。免疫力を高め、がんやアレルギーを抑える効果も注目されています。乳酸菌はヨーグルトやお漬物、味噌などにも多く含まれています。ぜひ毎日の食卓に取り入れてみて下さい。


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