肛門専門科_京都市

痔は必ず症状がでます。

痔になると、必ず症状がでます。
例えば内科の病気の場合は、自分が気が付かないうちに病気がすすみ、「なにか具合がわるいな。」と診察を受けに行くと、「血圧が高くなっていますね」とか「肝臓の機能が悪くなっていますね。」などと言われ、自分の気が付かないうちに病気が進んでいるということがあります。
でも痔ではそういうことがありません。例えば排便時に出血するとか、痛みがある。また肛門が腫れてくる、違和感がある。など必ず症状がでます。そして、痔の病状が進むと、出血の頻度が多くなる、また、出血の量が増えてくる。痛みが強くなる。また排便時だけの痛みが段々排便後の痛みが続くようになったり、その痛みの持続時間が長くなる。また肛門の腫れが強くなる。など、必ず症状が強くなっていきます。何の症状もなく、知らないうちに気が付いたら痔が悪くなっているということはありません。
ですから、何の症状もない時は、痔は良くなっているということです。
よく、「あなたは内痔核ですね。」と言われると、出血や違和感、腫れなど何の症状がなくても、自分はずっと内痔核を持っている。「あなたは裂肛ですね。」と言われると、痛みや出血がなくても、ずっと裂肛を持っていると思っている人がいます。それはちがって、必ず痔があれば、その病気それぞれの症状がでます。何の症状もない時は、痔は治っていると思っていいと思います。

出血の症状を持つ痔は。

出血の症状を持つ痔は。
出血は排便時に肛門のどこかに傷がつくことで出血します。
1)便が硬かったり、反対に下痢の時に肛門の皮膚の部分(肛門上皮と言いますが。)に傷がついて痛みが伴って出血する場合は裂肛(切れ痔)のことが多いです。出血の程度は、排便後にトイレットペーパーで拭いた時に血が付いたり、便に血が付いていたりなど、あまり多い出血はありません。ただ、傷のつき具合では、ポタポタ落ちる程度の出血となることがあります。
2)排便時に痛みがなく、出血する時は内痔核(いぼ痔)からの出血のことが多いです。出血の程度は排便後拭いた時に血が付く程度のこともありますが、ポタポタ血がおちたり、便器が真っ赤になることが多いです。内痔核の程度がひどくなると、排便時にシャーっと音がして出血することもあります。でも内痔核の場合は痛みがありません。
排便時に痛みが伴うか、痛みなく出血するかで、裂肛や内痔核など、ある程度痔の種類を判断することができます。

痛みが出る痔は。

痛みが出る痔は。
痛みの状態で、痔の種類を判断することができます。
1)排便時に痛みがある。排便後も痛みが持続する。
こういった痛みの症状の場合は、裂肛(切れ痔)のことが多いです。排便時に肛門の皮膚の部分(肛門上皮)に傷がついて痛みがでたり、痛みがあり、それが繰り返すことで、肛門の筋肉(内肛門括約筋)の緊張が強くなって、排便後も痛みが持続するようになります。排便時だけでなく、排便後も痛みが持続する場合は裂肛のことが多いです。場合によっては血栓性外痔核があって、これが排便時に痛いということもあります。
2)排便にかかわらず痛みがある場合。
この場合は三つの場合が考えられます。
一つ目は血栓性外痔核です。
すとれすなどがあって、排便時に強く力んだり、重たいものを持ってお腹に力が入った時に、肛門の外側の静脈に血栓がつまる病気です。急に肛門が腫れ、痛みがでます。消炎鎮痛剤の坐薬を使ったりして手術をしなくても治っていきます。ただ血栓が大きかったり、痛みが強い場合は手術で血栓をとることで、スッと痛みは摂れます。
二つ目は内痔核に血栓がつまる場合です。血栓がつまって、内痔核が外に出たままになった場合は、陥頓痔核といいます。
消炎鎮痛剤を使って、一端痛みなどの症状をとって日を改めて手術をする(待機手術)をしたり、痛みが強い場合や、条件があえば、直ぐに手術をして治すこともあります。大抵の場合は基本に排便時に内痔核が外に出てくるなど、手術が必要な内痔核に血栓がつまることが多く、いずれにしても手術をしなければならないことが多いです。
三つ目は、肛門周囲膿瘍です。
肛門腺に細菌感染を起こして化膿してくる病気です。この場あjは、ほっておくとどんどん膿が広がり、痛みが強くなってきます。また、肛門の深い部分に膿が広がっていくと、38度以上の熱が出ることもあります。肛門周囲膿瘍は、直ぐに切開して膿を出す必要があります。

肛門が腫れる。

肛門が腫れるという症状がでる痔は。
一つ目は、血栓性外痔核です。肛門の外側の静脈に血栓がつまったものです。急に腫れてきて、伊丹がでます。ぷくっと膨れて、豆のようなものを触る。少しこりこり硬いものをさわる。などの症状がでます。
ただ血栓性外痔核の場合は血豆がつまってはれていたいので、時間がたつと、段々腫れが引いてきて、痛みが軽減してきます。
二つ目は肛門周囲膿瘍です。肛門腺に細菌感染を起こして膿が広がる病気ですが、肛門の一部がはれたり、肛門全体が腫れあがり痛みがでます。場合によっては熱がでることもあります。肛門周囲膿瘍の場合は痛みはどんどん強くなってきます。切開して膿を出す必要があります。

この様に痔には必ず症状が出ます。出血、痛み、腫れ等の症状がでて、病状が進むとそれぞれの症状が強くなってきます。
こういった症状があり、悩んでおられる人は、肛門科専門の渡邉医院(京都)で御相談下さい。
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医院情報

店舗名渡邉医院
住所 京都府京都市上京区浄福寺通今出川下ル竪亀屋町255
TEL075-441-4303
URLhttp://www.watanabe-arc.jp
営業時間【月~土 午前】9:00~12:00 【月・金 午後】17:00~18:00
営業日休診日 : 日曜日・祝祭日
紹介文肛門疾患に特化した、肛門科専門の19床の入院設備のある有床診療所です。外来の診察だけでなく、入院での手術・治療が可能です。年間約3,000人の新患の患者さんが受診されています。排便時の出血、痔核の脱出、痛み、かゆみなど肛門に係る不快な症状でお悩みのかたの治療を行っています。また、肛門疾患の原因でもある便秘の相談、治療も行っています。手術の件数は、月平均約50件、年間約600例です。肛門の三大疾患といわれている内痔核が50%、痔瘻が15%、裂肛が13%で、その他に外痔核が13%、その他9%の割合になっています。 お尻のことで悩み事があれば、ご相談ください。