肛門専門科_京都市

便秘を治すには、下剤を正しく内服することが大切です。

痔の原因となる便秘は、下剤を正しく内服することで治すことが出来ます。
よく「便秘は癖になる」と思っている方がいますが、癖になる下剤は、センナ、アロエ、大黄などの大腸を刺激する下剤が癖になります。これらの下剤は便秘を治すというよりは、大腸を刺激することで、便を出すことを目的にした下剤です。大腸を刺激するので、お腹が痛くなったり、下痢をすることがあります。でもこれらの下剤はそれでもいい下剤です。お腹が痛くなるかもしれないが、下痢をするかもしれないが、そこにある便を出すのが目的です。また刺激に慣れて、下剤の量が増えていくことがあります。
便秘を治す下剤を正しく内服することが必要でです。
渡邉医院では、便秘の治療は、まずは便の中に水分を残す、酸化マグネシウムから始めます。
便秘を治すのには、
1)便の中に程よく水分が含まれている。
2)便の量を増やす食物繊維をしっかり摂る。
3)大腸が具合よく動く。
この三つがそろって具合よく便がでます。
酸化マグネシウムで具合よく便が出る場合は、便の中に水分を残すことしかしません。ですから、便のもとになる食物繊維は十分に摂っていて、大腸も具合よく動いている。水分が足らないから便秘ということになります。酸化マグネシウムを内服しながら、十分な水分が摂れるようになれば便秘は解消されます。
酸化マグネシウムだけでは具合よく出ない場合は、便のもとになる食物繊維が少ないことが考えられます。そういった場合は、ポリフルやコロネルを内服してもらいます。ポリフルやコロネルは、内服すると、どこからも吸収されることなく、水分を吸収して便の量を増やしてくれます。言ってみれば合成の食物繊維を摂るということです。ポリフルやコロネルを内服することで具合よく便が出る場合は、食物繊維が足らないということです。食物繊維を十分にとることで便秘が解消されます。
酸化マグネシウムを内服しても、ポリフルやコロネルを内服しても具合よく便が出ない時は、大腸に蠕動が少し悪いということです。こういった場合は、大腸の蠕動運動を促進する、ガナトンやガスモチンを内服してもらいます。
こういった具合に具合よく便が出る三つの要素を改善することで便秘は治っていきます。

下剤の内服の仕方

便秘を治す下剤を内服する場合、まずは処方された下剤をしっかり内服してみることが大切です。
例えば、「1日3回、毎食後、7日分」と処方された場合、これが意味する事ですが、「1日3回毎食後7日間内服したら便秘が治りますよ。」ではありません。「まずは、1日3回食後7日間内服したら、どんなふうに便が出るかを教えて下さいね。」ということを意味します。やはり、先ほどお話ししたように、便秘の原因はその人その人によって違いますし、便秘の程度も人それぞれです。便秘の人が同じ下剤を同じ量を内服して、皆が同じように便秘が治るわけではありません。その人にとって適切な下剤、そして量を決めていく必要があります。
まずは処方された通りに内服してみて下さい。処方された下剤を内服した場合、
1)具合よく便が出るようになった。
2)内服してもまだ便秘で便が具合よくでない。
3)内服したら下痢になる。
この三つのどれかになるはずです。このことを処方してくれた医師に教えてあげて下さい。医師とのやり取りをしていくうちに、自分にあった下剤、また適切な下剤の量が決まってきます。そうして下剤を内服して、具合よく便が出るようにしながら、食生活を改善していくことで便秘は治っていきます。やはり、一番大切なことは、今の自分の状態をしっかり医師に教えてあげることです。

お腹スッキリレシピを紹介します。「オクラとトマトのしらすのせサラダ」

お腹スッキリレシピを紹介します。

「オクラとトマトのしらすのせサラダ」

材料(2人分)1人分:32kcal 食物繊維 2.1g
オクラ     1袋
トマト     1/4個
釜揚げしらす  大さじ2
ドレッシング  適宜
(和風・中華・イタリアンなど)

作り方
① オクラは塩をまぶし、表面のうぶ毛をこすり取る。熱湯でさっと茹で、ざるに上げて粗熱を取る。
② オクラは半分の長さに、トマトは一口大に切る。
③ 器に②としらすを盛り付け、お好みのドレッシングをかけたら出来上がり!よく冷やしてお召し上がりください☆

管理栄養士さんから一言。

管理栄養士さんから一言

●○栄養メモ○●
オクラと言えばネバネバとしたぬめりが特徴ですね。このぬめりには胃腸の調子を整えるはたらきがあります。胃のむかつきを抑え、便秘、下痢、両方の改善に役立つので、腸の調子が不安定な方にもオススメの食材です。
うぶ毛がびっしりと生えていて、角がはっきりとしているものが美味しいオクラの目印☆今が旬の夏野菜。美味しく、手軽に味わいましょう♪



頑固な便秘、高血圧、高血糖などでお困りの方、食生活を見直してみませんか?一人一人に合った食事のとり方をアドバイスします。まずはお気軽に肛門科、渡邉医院(京都)にご相談ください。
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医院情報

店舗名渡邉医院
住所 京都府京都市上京区浄福寺通今出川下ル竪亀屋町255
TEL075-441-4303
URLhttp://www.watanabe-arc.jp
営業時間【月~土 午前】9:00~12:00 【月・金 午後】17:00~18:00
営業日休診日 : 日曜日・祝祭日
紹介文肛門疾患に特化した、肛門科専門の19床の入院設備のある有床診療所です。外来の診察だけでなく、入院での手術・治療が可能です。年間約3,000人の新患の患者さんが受診されています。排便時の出血、痔核の脱出、痛み、かゆみなど肛門に係る不快な症状でお悩みのかたの治療を行っています。また、肛門疾患の原因でもある便秘の相談、治療も行っています。手術の件数は、月平均約50件、年間約600例です。肛門の三大疾患といわれている内痔核が50%、痔瘻が15%、裂肛が13%で、その他に外痔核が13%、その他9%の割合になっています。 お尻のことで悩み事があれば、ご相談ください。