肛門専門科_京都市

便秘って病気?

便秘って病気?
痔の原因となる便秘には二つのタイプがあります。それは一過性の便秘と慢性の便秘です。
一過性の便秘は、毎日具合よくスッキリ便が出ている人が、たまたま便が出なくなる便秘です。便はいつもいつも具合よくでることはありません。旅行に行ったり、何か生活のリズムが狂ったりしたときにも便秘になります。これはたまたま何らかの原因で便が出にくくなった状態です。こういった場合は、出ない便を、一度スッキリ出してしまうとまた、いつもと同じように便が出るようになります。
これに対して、いつもスッキリ便がでなく、お腹が張ったり、不愉快な症状が続く。これは慢性の便秘です。このタイプの便秘は食生活を改善したり、下剤を飲んで治療する必要があります。
ただ、便は毎日出さなければならないわけではありません。毎日便を出さなければいけないと思って、下剤を飲んで下痢をさしてでも出さなければと思っている方がいます。食べたものが消化され、吸収され、そして便になるまで早くて12時間、ゆっくりで3日です。毎日便が出る人もいれば、1日おきの人や、3日に1度という方もいます。便の出るリズムは、その人その人によって違います。1日おきや3日に一度でも、その時にスッキリ便が出て、それ以外の日はお腹が張ったり、不愉快な症状がなければ、それはとってもいい便です。反対に毎日便が出ても、やっとの思いで便がでて、しかむスッキリ便がでない。いつもお腹が張って不愉快な症状がある。この人は毎日便が出ていても、排便の状態は悪いことになります。この人は下剤などを内服して便秘を治す必要があります。

便秘の治療は便秘のタイプで違ってきます。

便秘の治療は、便秘のタイプで違ってきます。
これは一過性の便秘と慢性の便秘、便秘症では全く違うからです。
したがって治し方も違ってきます。
一過性の便秘は、今便が出ないことを解決すれば、元のように具合よく便が出るようになります。こういった場合は、大腸を刺激するセンナなどの大腸刺激性の下剤を飲んだり、または浣腸なりして、一度スッキリ便を出してあげると、その後は順調に便は出るようになります。
反対に慢性の便秘、便秘症に対しては、センナなどの大腸刺激性の下剤を飲むと、段々その刺激に慣れ、1錠で出ていた便秘が、2錠、3錠と増えていってしまいます。下剤の量が増えていくということは、便秘が頑固な便秘になってしまうということになります。
慢性の便秘。便秘症に対しては、センナなどの大腸刺激性の下剤ではなく、癖にならない酸化マグネシウムなどの緩下剤から治療していくことが必要です。

一過性の便秘は一度スッキリ出すともとにもどります。

一過性の便秘は、一度スッキリ便を出してしまうと、普段通りの排便にもどります。
一過性の便秘は、旅行にいったりなど、生活のリズムが変わったりしたときや何らかのストレスがかかったときなどに起きることがあります。
この場合は、いつも具合よく便が出ていたのが、たまたまでなくなった便秘です。こういった場合には、センナなどの大腸刺激性の下剤を飲んだり、場合によっては浣腸をして、一度スッキリ便を出してしまうと、いつもと同じように便が出るようになります。

慢性の便秘、便秘症は便秘を治す下剤をしっかり飲むことが大切です。

慢性の便秘、便秘症は便秘を治す下剤をしっかり飲むことが大切です。
いつもスッキリ便が出ない。やっとのおもいで便が出る。便が出てもお腹が張って、不愉快な症状が続く。こういった場合は慢性の便秘、便秘症です。この場合は、大腸を刺激する下剤ではなく、酸化マグネシウムなどの緩下剤で便秘を治していく必要があります。
慢性の便秘、便秘症の場合は下剤の飲み方も大事です。
便が出ないから下剤を飲んで出す。出ないから飲んで出す。といった飲み方をしていると、慢性の便秘、便秘所為は治っていきません。場合によっては出なくなってしまうと、下剤を飲んでも出なくなることがあります。一端硬くなってしまった便を柔らかくする下剤はありません。下剤はどんな種類でも、便が硬くならないようにする薬で、一端硬くなってしまうと柔らかくするこちはできません。
ですから、慢性の便秘、便秘症の場合は癖にならない、便秘を治す下剤を、具合よく出ていても毎日内服することが大切です。
例えば血圧が高い人に血圧を下げるお薬を内服してもらう場合、血圧が高いから薬を飲んで下げる。高くなったら薬を飲んで下げるということはしませんよね。血圧が高くならないように、高血圧を治すために毎日血圧を下げるお薬を飲んで、いつも具合い良い血圧にします。これと同じで、具合よく便が出るならば、下剤をしっかり飲んで具合よく便が出るようにしていくことが大切です。具合良く便が出るようにしながら、食生活の改善や水分をしっかりとるなどしていくことで、便秘は治っていきます。
便秘を治す下剤を、正しく内服していくことが便秘を治すのには大切です。

お腹スッキリレシピを紹介します。「鶏肉とごぼうの柳川風」」

おなかスッキリレシピを紹介します。

「鶏肉とごぼうの柳川風」

材料(4人分)1人分:244kcal  食物繊維3.0g
鶏もも肉  1枚(250g)
ごぼう   1本(200g)
卵     4個
三つ葉   適宜
だし汁  300ml
醤油   大さじ1.5
砂糖   大さじ1
みりん  大さじ1

作り方
①ごぼうは皮をこそげ取り、ささがきにして3分程水にさらし、水気を切る。鶏肉は小さめの一口大に、三つ葉は食べやすい長さに切る。
②鍋に醤油、砂糖、みりんを入れただし汁を煮立て、ごぼうと鶏肉を加えて加熱する。
③鶏肉に火が通ったら溶き卵を回し入れ、半熟状になったら火を止める。三つ葉を加えてフタをし、しばらく蒸らしたら出来上がり!


管理栄養士さんから一言。

管理栄養士さんから一言

●○栄養メモ○●
食物繊維たっぷりのごぼうは便秘予防にオススメの食品です。また、糖尿病や動脈硬化などの生活習慣病予防にも役立ちます。
皮の近くに香りや栄養成分が多いので、皮は包丁の背でこそげるか、タワシや丸めたアルミホイルでこするなどして、薄くむくようにすると良いですよ。

頑固な便秘、高血圧、高血糖などでお困りの方、食生活を見直してみませんか?一人一人に合った食事のとり方をアドバイスします。まずはお気軽に肛門科、渡邉医院(京都)にご相談ください。
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医院情報

店舗名渡邉医院
住所 京都府京都市上京区浄福寺通今出川下ル竪亀屋町255
TEL075-441-4303
URLhttp://www.watanabe-arc.jp
営業時間【月~土 午前】9:00~12:00 【月・金 午後】17:00~18:00
営業日休診日 : 日曜日・祝祭日
紹介文肛門疾患に特化した、肛門科専門の19床の入院設備のある有床診療所です。外来の診察だけでなく、入院での手術・治療が可能です。年間約3,000人の新患の患者さんが受診されています。排便時の出血、痔核の脱出、痛み、かゆみなど肛門に係る不快な症状でお悩みのかたの治療を行っています。また、肛門疾患の原因でもある便秘の相談、治療も行っています。手術の件数は、月平均約50件、年間約600例です。肛門の三大疾患といわれている内痔核が50%、痔瘻が15%、裂肛が13%で、その他に外痔核が13%、その他9%の割合になっています。 お尻のことで悩み事があれば、ご相談ください。