肛門専門科_京都市

便がしたくなったら我慢せずに出しましょう。

便がしたくなったら、我慢せずにすっきり出しましょう。
便がしたいのに我慢してしまうと、直腸に便が残ったままになって、直腸で便秘になってしまいます。便秘は痔の原因にもなってしまいます。
通常、便は直腸より奥に待機しています。浅起きて食事をすると、大蠕動が起きて、直腸に便が下りてきます。何もない直腸に便が来ると、便がしたいと感じる便意が起きます。そうすると、内肛門括約筋が弛んで便を出しやすくします。直腸に来た便が柔らかくて形のある便だと、軽く力むと便が出ます。すっきり便が出てしまうと、直腸はまた空っぽになります。この直腸が空っぽになることがとても大切です。

便を我慢すると、直腸で便が硬くなってしまいます。

何もない、空っぽの直腸に便が来ると、便がしたいという便意を感じます。直腸に来た便が柔らかくていい便だと、そんなに頑張らなくても便は出てくれます。
でも直腸に便が来て、便意を感じるのにっ我慢してしまうと、直腸の粘膜から水分がどんどん吸収され、柔らかかった便が硬くなってしまいます。便の硬さは、便の中の水分の量で決まります。便の中の水分量が70%になると、コロコロ、カチカチの硬い便になってしまいます。逆に90%だと下痢になります。
ですから、直腸に来た便がとても良い便であっても、我慢してしまうと、直腸から水分が吸収され硬くなってしまいます。
また、直腸の中に便が残ったままになってしまうと、便がしたいという便意がなくなってしまいます。直腸には便が残らないように、スッキリ出して、直腸を空っぽにしておくことが大切です。

我慢すると、大腸全体に便が詰まってしまいます。

直腸に便が来て、便がしたいという便意を我慢してしまうと、直腸からS状結腸まで便が残り、さらに大腸から水分が吸収されて便が硬くなってしまいます。
こうなると、本当に頑固な便秘になってしまいます。直腸に便がたまったままになると、便がしたいと感じる便意もなくなってしまいます。
また便が硬くなってしまうと、いくら頑張っても便が出なくなってしまい、頑固な便秘になっていきます。
また、直腸内に便が残ったままになると、硬い便の隙間を柔らかい下痢状の便が出てきて、いつも下着が汚れるといったことが起きたり、直腸に便が残っているということで、肛門が痛いと感じるようになります。
一端硬くなってしまった便は、いくら下剤を飲んでも柔らかくなりません。便秘のお薬は、硬くなった便を柔らかくするのではなく、硬くならないように柔らかくするのが目的です。硬くなってしまった便は柔らかくなりません。また硬くなってしまうと、浣腸しても、浣腸の液だけがでるといった具合になってしまいます。
直腸は便をためておくところではなく、直腸と肛門とで便を出すところです。直腸に便が残らないように、便がしたくなったら我慢せず、スッキリ出して、直腸を空っぽにしておくことが大切です。

お腹スッキリレシピを紹介します。「豚肉キムチーズロール」

おなかスッキリレシピを紹介します。

「豚肉のキムチーズロール」

材料(2人分)
豚ロース肉(薄切り)  6枚
塩、コショウ     少々
小麦粉        少々
キムチ(きざむ)   大さじ5
スライスチーズ    3枚
ごま油        適量
作り方
①豚肉に塩、コショウをし、全体に小麦粉を薄くまぶしておく。
②スライスチーズを半分に切り、肉の上に置く。
③②の手前側にきざんだキムチをのせ、手前からしっかりと巻く。
④フライパンにごま油を熱し、巻き終わりの部分を下にして焼く。転がしながら全面に焼き色がつくまでこんがりと焼いたら出来上がり。
☆豚肉とチーズの間に大葉を挟むとさっぱりとして美味しいですよ。

管理栄養士さんから一言。

管理栄養士さんから一言

●○栄養メモ○●
キムチとチーズは乳酸菌がたっぷり! 乳酸菌はお腹の調子を整える働きがあり、便秘、下痢どちらにもオススメですよ。免疫力を高め、がんやアレルギーを抑える効果も注目されています。乳酸菌はヨーグルトやお漬物、味噌などにも多く含まれています。ぜひ毎日の食卓に取り入れてみて下さい。

頑固な便秘、高血圧、高血糖などでお困りの方、食生活を見直してみませんか?一人一人に合った食事のとり方をアドバイスします。まずはお気軽に肛門科、渡邉医院(京都)にご相談ください。
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医院情報

店舗名渡邉医院
住所 京都府京都市上京区浄福寺通今出川下ル竪亀屋町255
TEL075-441-4303
URLhttp://www.watanabe-arc.jp
営業時間【月~土 午前】9:00~12:00 【月・金 午後】17:00~18:00
営業日休診日 : 日曜日・祝祭日
紹介文肛門疾患に特化した、肛門科専門の19床の入院設備のある有床診療所です。外来の診察だけでなく、入院での手術・治療が可能です。年間約3,000人の新患の患者さんが受診されています。排便時の出血、痔核の脱出、痛み、かゆみなど肛門に係る不快な症状でお悩みのかたの治療を行っています。また、肛門疾患の原因でもある便秘の相談、治療も行っています。手術の件数は、月平均約50件、年間約600例です。肛門の三大疾患といわれている内痔核が50%、痔瘻が15%、裂肛が13%で、その他に外痔核が13%、その他9%の割合になっています。 お尻のことで悩み事があれば、ご相談ください。