私は、商標をはじめとして、企業の「ブランド保護」や「ブランディング」というものに深く関わるお仕事をしています。
最近気がつくのは、中小企業の経営者の方が、「中小企業にとってもブランディングが大事」という意識を持ち出したことです。
しかし、その一方で、そもそも「ブランディングとは何か?」というものがよくわかっている方は、極めて少ないな、ということも実感しています。
中小企業にとって「ブランディング」というものがわかりづらいのも、そのはずだと思います。
なぜならば、そもそも「ブランディング」という概念自体、かなり新しい時代のものだからです。意外に思われるかもしれませんが、ブランディングというものが世の中で重要視されてきたのは、割と最近のことで、せいぜい、1970年代くらいからではないかと思われます。
さらに、中小企業において「ブランディング」というものを意識しだしたのは、日本においては、2000年を過ぎてから、もっと言うと、2010年以降ではないでしょうか。
中小企業にとって今の時代は、まずは、「ブランディングというものを正しく理解するところから始める」という段階なのだと思います。