農林水産省によると、日本で使われてる畳表(ゴザ)の流通の内約8割が中国産と工業製品、2割が本物の国産と産地偽装品です。

牛肉や水産物等、今までに色んな産地偽装問題がニュースになりました。輸入産の食材が日本に着地したら国産になる。そんな馬鹿げた理屈でどんどん偽装品が上がりました。畳も中国産の畳表を偽ラベルを貼って日本で梱包しただけで国産とし、産地偽装品として出回っています。現に国内生産量を出荷量が上回るデータが出ているのは畳業界で有名です。
実はこの馬鹿げた理屈は日本の原産地表記の定義の裏を突いたものだったのです。

食品とはまた微妙にルールが違いますが、例えばスーツ。イタリア原産の生地を日本で仕立てた商品はどうなりますか？当然日本製になります。あたかもイタリア産と匂わす表記をすれば不正競争防止法に引っ掛かります。

では畳はどうでしょう。

中国から輸入した畳表(ゴザ)を国内で畳に加工します､､､

国産畳と名乗れます。､､､認めれませんよね。

畳だけでなく、こういった仕組みで日本中で不正が後を絶たないみたいです。

それは殆どの消費者がまだまだ「価格が安い方を選ぶ」時代だからです。

電化製品や消耗品だけでなく「内容」が価格で大幅に異なる畳の様なリフォームであったとしてもです。

畳業者の場合はどうするかと言うと、他店より安く売る為に原価を安く仕入れようとします。でも国産という名前は「売る為に」欲しいわけです。となると、ラベルだけ国産の中国産を安く卸す問屋に騙される畳屋さんが出てきたり、中国産と分かっていながら国産と売る畳業者も出てくる訳です､､､。

安く提供する為に当然のごとく製作に手間暇掛ける「必要がありません」。
買い手が安さを選ぶなら売り手は本質を犠牲にしてでも安く売るのです。

なんでもそうですよね？安かろう、悪かろう。です。私もよくAmazonで失敗します。

そもそも畳の主原料のい草(藺草)は、水質と土壌の質で大きく品質に差が出る為、そのままでも飲める熊本県の水に対してそのまま飲むと大変な事になる中国寧波市の水では差は歴然。生産過程の理由もあり、中国産はささくれ易いのが特徴です。

一概に中国産が悪、と言うつもりはありません。
消費者のニーズに応える為に仕入れを安くしたい業者の気持ちは痛い程分かります。

ただ、中国産を使用する＝日本の農家を苦しめる事になり、現に畳が盛んだった年に5000軒以上あった農家が令和4年度残り317軒なのですよ､､､？

畳業界が招いた現実でもあり、消費者の安く買うが得。というルールがリフォームにまで適応してしまった時代の流れのせいでもあります。

畳の偽装を防ぐ一つの工夫として、トレーサビリティを導入したい草農家の情報を見ることができるQRコード付きのタグや、出荷証明書がありますが、それすら中国で偽装された過去もあるので、それプラス

「国産の素晴らしさを届ける信念があるか」
「い草農家と繋がりを持っている店かどうか」
これがやはり重要です。
当店は、産地に良く足を運び農家さんに会い現地買付けするので(年一回の品評会はワクワクしながら新幹線に乗ります)本物の国産を責任持って提供できる本当に希少な畳店と自負してます。

こんな店主だと、扱う品全ての農家を即答出来るので、もし相見積を検討していらっしゃるならばどの農家さんの畳表がおすすめですか？と電話で問合せしてみて下さい。

中国産を扱うお店だとあわわわわってなると思います。

最後になりますが、ここまでご覧いただいた方は真剣に情報を得たい立派な国産愛のある方と思いますので、是非一度お話を聞かせて下さいね。お電話、ホームページからのお問い合わせ、お待ちしております。

お客様に嘘偽りの無い本物の国産品をお届けする為、減少する農家を増やす取り組みを身近な畳屋さん巻き込みながら頑張っています。陰ながら応援頂ければ嬉しいです。