い草の快適性は上で述べましたが、一つ弱点があります。
それが「飽和状態時に発生するカビ」です。
畳も無限に湿気を吸収する事は出来ません。溢れた湿気は表面に留まり、温度が高いとカビが発生します。これは、家全体の調湿が取れてない為に起こるものです。
近年畳の部屋も減り、あっても一部屋という家が多くなっています。となれば、当然その一部屋に湿気は集中します。悲しい事に、カビが原因で畳の部屋をフローリングに変える家も何回も聞きました。家中の湿気を吸ってくれようとしているのに、その悲鳴に気付かず、カビた原因を畳のせいにされ捨てられるのは本当に畳屋として無念でなりません。
昔は、家も敢えて隙間風が入るように作られたり、畳の部屋も3〜4部屋が当たり前で湿気も分散され、さらには人の掃除意識が高かった為カビは発生しませんでした。
ところが、畳離れの近年の家作りは機密性を高める傾向があり、考え無しに隙間を埋めるリフォームも増え(湿気の溜まる一階なのに畳の床下をベニアで埋め尽くす等)、益々カビる方向へ家作りが変わってきました。
い草は足触りも柔らかで、消臭効果も有り、ホルムアルデヒドも吸着して、香りは学力アップの効果が有るなど、もぅ本当に優れた物なのです。
裸足で、草の上で生活してる日本人って凄いと思いませんか?(学術的には
い草は「花枝」なので花の上ですが…それはそれで凄いよね!)
もっと日本の暮らしに工夫を入れて畳で快適に過ごして見ませんか?
むしっとする日はエアコンで除湿!プラス扇風機!がカビを予防する最強コンビ技です。
ここでは語り切れない畳の事に興味がある素敵な方はぜひとよだ疊店へご相談くださいね!