神戸の中古欧州車販売店『ゼロカートラブル』が勝手に語るクルマのウンチクシリーズ

ご覧いただきありがとうございます。
このページでは大阪のちょっと変わった中古車販売店であるゼロカートラブルが好き勝手にクルマのウンチク語らせて頂きます。
欧州車とW124について興味があって「まあ、読んでやらんこともない・・・」と言う心優しい奇特なお方がいらっしゃったら是非ご覧頂けましたら幸いです。
それでは、早速ですが始めさせて頂きます。

改めて振り返るW124シリーズ。

W124

このコードネームで呼ばれる1985年デビューのメルセデスベンツEクラス。
自動車業界やクルマ好きからすれば、それは同時に「往年のメルセデスの名車」と言う意味合いも持つこ事となる。

既に、そこら中で語られ尽くしている感もある124だけれど、ここで少しばかりのお浚いをしてみたいと思う。

まず、冒頭でも書いたようにこのクルマがデビューしたのは1986年。
前任機種であるW123の後継モデルとしてデビューした。
当時、モダンでスリークだったスタイリングも相まって、W123からすると見た目も乗り味も一気に二世代くらい進化したような印象を受けた。
それは123が時代遅れだったという意味ではなく、124が実にセンセーショナルだったという表現のほうがしっくりくると思う。

124のデザインのルーツを遡ると1979年にデビューしたW126まで遡る事となる。
W126のデザインやギミックは、その後の自動車デザインの基礎を築いたと言っても過言ではない。
レインガーターを廃し、ルーフパネルを数ミリ低くする事でレインガーターの役割を残したまま雨水の侵入を防いだ。
また、ワイパーアームは車外に突起として存在するのではなく、ボンネット後端のフロントガラスの付け根に配置することで空気抵抗を減らした。
所謂、同時期のポルシェ928などと並んでフラッシュサーフェイスの走りだったのである。

そして、1982年にメルセデスとしては初となるDセグメントのコンパクト190Eがデビューする事となる。
デザイン的には、これがW124の直接的なルーツになりうるとも言える。
この190Eのデザインをさらに熟成させた上で大型化されたのがW124とも言える。
その際にcd値の0.33から0.29に向上している。

隠し切れない「いいもの感」

ところで、W124がセンセーショナルだったのはアピアランスの話だけではない。
今でも多くのファンを持つ車だけあって、その走りのクオリティーは非常に高い。
それは「昔のクルマの割に」とかそんなレベルじゃなくて、2020年の基準で見てもなお素晴らしいものである。

室内の質感なども、非常にコストがかかった良い作りをしているし、ドアを開けて乗り込んだだけで「いいもの感」を存分に感じる事が出来る。
そして、キーを捻りエンジンを掛けると、身体に伝わるとても丁寧なビート(特に直6の300Eなんてウルトラ滑らか)に感動を禁じ得ない。
アクセルを踏み、ほんの数メートル走るだけでもそこに何か「特別なもの」を感じざるを得ないだろう。
このクルマを運転していると、ザラザラのアスファルトがまるで毛足の長い絨毯のように感じてしまうから不思議だ。
往年のハイドロシトロエンの乗り心地が「魔法の絨毯」と表現される事もしばしばけれど、こちらもまたアスファルトを絨毯に変えてしまうという点においては「魔法の絨毯」なと言える。

ちなみに、モデルラインナップを大まかに大別すると3つのフェーズに分けられる。
細かいこと書くときりがないので、日本仕様をざっくりと(笑)
1985年~1989年前期
1990年~1992年中期
1993年~1994年後期

まず、前期と呼ばれるモデルはいわゆる「サッコ無し」と呼ばれるモデル。
バンパーは一見無塗装バンパー風の濃いグレーで、ボディーサイドには黒いモールが走る。
インテリアなどの質感などは変わらないものの、ウッドパネルの面積などはやや少ない。
要は見た目が一番シンプルなW124と言った印象だ。
らだ、マニア筋から言わせると、この頃のアシが一番良いという話も(笑)
そして、1990年に登場したのが中期型と言われるモデル。
この頃からサッコプレート(124をデザインしたブルーノサッコに由来してそう呼ばれる)と言うパネルがボディーサイドに装着され、アピアランスが刷新された。
比較的シンプルな前期と比べると、サッコプレートが装着された事でデザイン上の高級感を増すことに成功した。
ただ、この中期型への移行は見た目がメインでハード面に関しては前期型と大きな違いはない。
ただ、常に最善を目指すメルセデス故に年次改良は常に行われていた。
そして、1993年に登場した後期。
この時期からそれまで300Eとか230Eとか、クラスを表す「E」の文字が後ろだったのが「E320」とか「E220」と「E」の文字が先頭に置かれるようになった。
ただ、少しややこしくて中期から後期への移行は車名然り見た目然り、ややフェードイン的な要素もあったので区別がややこしいけれど一般的にはエンジンが新世代のものに切り替わった辺りからを「後期型」と呼ぶ。
このマイナーチェンジはそこそこ大掛かりで、それまで独立していたフロントグリルがW140のようなデザインに切り替えられたり、そもそもエンジン自体が新世代のものへと切り替えられた。
しかし、個人の趣向もあるだろうから一概には言えないのだけれど、この後期型からコストダウンが進められたと一般的には言われている。
ただ、コストダウンと言う部分もあるけれど、当時環境問題が深刻化していたドイツが国を挙げてエコロジーについて取り組んだからと言う部分の方が大きいかも知れない。
ハーネス類に使った「リサイクルゴム」が経年劣化でボロボロになったり、環境汚染を考慮して使った「水性塗料」が経年劣化で塗装クラックが入りやすかったり。
それは決してメルセデスが「安く上げよう」として行った行為ではなく自国の環境問題に取り組んだ企業としての真摯な姿勢と捉える事も出来る。

これが、大まかに分けての124のフェーズだ。

中古車はどうなのか?

そんなこんなで、今でも多くのファンを持つ124シリーズ。
ここ近年において、相場としては上昇傾向になる。
特に、昔から人気の高かったワゴン(S124)に関しては天井知らずで上昇傾向にある。
勿論、定番のセダン(W124)もここ近年どんどん上昇している。

もし、124というクルマに一度は乗ってみたいと言う方がいるならば、なるべく早く決断する事に越した事はない。
元々高い124の人気に対して4、近年のネオクラシックブームが拍車をかけその相場はどんどん上がっているからだ。
店舗名0CARTROUBLE(ゼロカートラブル)
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TEL06-6533-5045 *営業時間外は携帯へどうぞ 090-5040-2794
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営業時間11:00~20:00
営業日無休
最寄駅大正駅
アクセス大正駅 徒歩10分
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