美

にきびへのアプローチ

「大人ニキビ」ともいわれる白ニキビは、免疫力が低下してホルモンバランスが乱れたり、毛穴が詰まったりすることで起こります。免疫力の低下は血行不良によって栄養が全身に行きわたらないことが原因となるため、血流やストレスを改善する治療も行うことが大切です。
一方、「思春期ニキビ」ともいわれる赤ニキビにはストレスと冷えが大きく影響します。肝臓が備えている解毒作用が低下すると肌に影響が出て、ニキビができやすくなります。ですので内臓の働きを調整するとともに全身の気を整えて血流を促進する治療を行います。

赤みが強く熱を持っているニキビは、軽いニキビなら1回の施術で効果を実感できるでしょうが、顔中にできているような場合は、週1回のペースで施術を受けて体質から改善することが大切です。表面に現れているニキビだけをいくら治しても、根本的に改善しなければまた新しいニキビができてしまいます。体質を改善するとニキビができにくい状態に変わっていきます。

しみへのアプローチ

美容鍼では、ホルモンバランスや血流を整えることでしみを目立ちにくくしていきます。身体の内側に働きかけることでしみができにくい状態をキープしていきます。

しみは肌の奥のほうに原因があるため、肌の真皮層までアプローチする美容鍼で改善につなげることができます。紫外線の影響によるしみの場合は、真皮層に鍼をすることで新陳代謝を活発にしてメラニンの沈着を防ぎます。ただし、子供の頃からあるシミは薄くなりづらかったり、できてから時間が経っているしみは、薄くなるケースはありますが、効果がでるまでに時間がかかったり、完全に消すのは難しい場合もあります。
肝斑などホルモンバランスの影響によるしみの場合は、自律神経の調整や、東洋医学でいう「瘀血(おけつ)」の改善が必要になるため、顔と同時に全身の治療も必要になってきます。

クマへのアプローチ

目の周りの血行不良が原因の青グマ、しみなどの色素沈着による茶グマ、たるみやしわが影になって黒く見える黒グマです。どのタイプも、クマそのものに鍼をすることはありません。目の周りは身体の中で最も皮膚が薄く、内出血した場合にとても目立ってしまうからです。クマには血行不良が大きく関わるため、目の周りの眼輪筋や首・肩のコリをほぐして目元の血流を改善すれば、クマも目立たなくなります。

血行不良を引き起こす身体の冷えや睡眠の質の低下、目の疲れなど、クマにはさまざまな生活環境が関わっています。血流を改善し、肩コリや目の疲れ、むくみなどの症状を治療していく中で一緒に改善していく形になります。

しわやほうれい線へのアプローチ

乾燥やストレスによってコラーゲンが減少すると、肌のハリがなくなりしわやたるみの原因となります。美容鍼では真皮層に直接鍼を入れ、「細胞を壊されたから、作らなければいけない」と肌に認識させることで、コラーゲンの生成を促します。ほうれい線は頬の脂肪ポケットに老廃物が溜まり、その重みで皮膚が引っ張られることが原因の一つになっているため、老廃物の排出を促すことが改善につながります。

真皮層への刺激効果は通常なら2週間程度続きますが、ストレスによる免疫力の低下などによって大きく左右されます。また、加齢に伴って肌の回復力が遅くなると持続時間が短くなります。しかし、美容鍼の力を借りて老廃物をしっかり排出し、肌のターンオーバーのサイクルを見極めながらコラーゲンの生成をコントロールすれば、いくつになっても自然で若々しい肌を保つことができます。しわやほうれい線を年齢のせいとあきらめないでください。