東洋医学とアレルギー

鍼灸治療では、
身体を内側から整え、病気やアレルゲンの侵入を寄せ付けないバリア力を高めることができます。便利さや美食を追求する現代の生活では、健康の基本となるこのバリアが低下しがちになり、アレルギー性鼻炎を含めアレルギー性疾患が増加しています。
また、体力や自己回復力など身体を守る力が不足して、病気にかかりやすくなる人も増えています。

近年、アレルギー性鼻炎にかかる人の数は増加しており、日本人の5人に1人は、この鼻炎に悩まされているといわれています。

西洋医学とアレルギー

西洋医学では、
アレルギー性鼻炎は、アレルギー反応によって起こる鼻の粘膜の炎症です。
アトピー性皮膚炎やぜんそくなどと同じアレルギー性疾患の一つだといわれています。かぜでもないのに、突然くしゃみや鼻水がとまらない。鼻もつまる……。そんな症状が起こったら、アレルギー性鼻炎かもしれません。季節性アレルギー性鼻炎と通年性アレルギー性鼻炎の2種類があります。 
この病気が増えている原因には、
気密性の高い居住環境によるハウスダストの増加、花粉の飛散量の増加、大気汚染、ストレス、食生活の欧米化などが考えられます。

東洋医学と西洋医学の融合

アレルギー性鼻炎の治療法

☐西洋医学
〇抗原の除去と回避
→アレルギーの原因となるものをさける
(たばこ・ペットなど)
〇薬物療法
→局所ステロイド薬と飲み薬で症状を緩和する
〇手術療法
→薬物療法では改善しない場合、鼻腔の形に問題があることもあります。

☐東洋医学
〇バランスの取れた食生活
→欧米化が進んでいる現代、たんぱく質や脂肪の摂りすぎには注意しましょう。
〇体に抵抗力をつける
→継続的な鍼灸治療で体に免疫力をつけることによりアレルギーになりにくくなります。

東洋医学と西洋医学の併用こそが、
現代における病気との戦い方ですのでうまく両方を取り入れて向き合っていきましょう。