花粉症と東洋医学

西洋医学では、
花粉症という概念が近代になって解明されましたが、東洋医学ではもっと昔から花粉症の概念はあったと考えられています。
古典の文献では花粉を風邪(ふうじゃ)の一部として考えており、
春に花粉症が多い事などや人体の状態によって病が引き起こされる
という事が述べられています。

メカニズム

花粉症は体内に入った花粉に対して、人間の身体が起こす異物反応です。
これを免疫反応と言います。

一般的には免疫反応は身体にとって良い反応ですが、時には免疫反応が過剰になり、 生活に支障が出てしまいます。
花粉症の場合には花粉を排除しようとして、
くしゃみや鼻水、涙という症状がでますが、
これらの症状が強く出過ぎるために生活の質が低下してしまい問題としてお悩みに繋がるというわけです。

花粉症の治療

花粉症の治療は、
他の鼻や眼のアレルギーの治療と基本的には同じですが、急激に花粉にさらされるため、
急性の強い症状への配慮も必要となります。

治療法を大きく分けると、症状を軽減する対症療法と根本的に治す根治療法の2つがあります。

対症療法:
・内服薬による全身療法
・点眼、点鼻薬などによる局所療法
・鼻粘膜への手術療法

根治療法:
・原因抗原(花粉など)の除去と回避
・減感作療法(抗原特異的免疫療法)

東洋医学である鍼灸治療で、
花粉症に対しての治療をはじめてみるのも考えてみてはいかがでしょうか。