喘息ってどんな病気?

喘息の人の気道は、
症状がないときでも常に炎症をおこしており、健康な人に比べて気道が狭くなって空気が通りにくくなっています。
炎症がおこっている気道はとても敏感になっていて、正常な気道ならなんともないホコリやタバコ、ストレスなどのわずかな刺激でも狭くなり、発作がおきてしまいます。

喘息の特徴

喘息は、咳や痰(たん)、息苦しさや「ゼーゼー」「ヒューヒュー」という喘鳴(ぜんめい)など、さまざまな症状があります。
最近では咳だけの喘息(咳喘息)も増加しています。また、胸の痛みやのどに感じる違和感なども喘息の症状のひとつです。

喘息症状がおこりやすいとき

・夜間~早朝にかけて
・季節の変わり目など、気温差がはげしいとき
・天気がよくないとき、変わりやすいとき
・疲れているとき
・風邪をひいたとき
・発作を引き起こす刺激に触れたとき
(タバコの煙、線香の煙、強い臭いなど)

喘息の誘因と対策

喘息患者さんの気道には、
慢性の炎症が起きています。
この炎症は1ヶ月、2ヶ月では治らないため、毎日治療を続けることが大切です。症状がないときでも、気道の炎症は続いており、ホコリ、ダニなどのアレルゲンやタバコなどの刺激、ストレスなどが加わると、再び症状が現れてしまいます。
ですから、症状がある時だけ、発作が起きた時だけ治療をしても十分ではないのです。

こうしたことから喘息には、
「症状が起こらないように毎日行う治療」と「症状や発作が起きた時に行う治療」の2つがあります。

(長期的な治療)
・アレルゲンとなるものを遠ざける
・吸入ステロイド/β₂刺激薬の服用
・鍼灸治療での体質改善

(発作時)
・短時間作用性β₂刺激薬

これらを混合させて喘息への向き合い方を再構築してみてはいかがでしょうか。