鍼灸治療に不安がある方もいます。

我々、施術者がよく患者さんから
「鍼は痛そう」「怖い」「お灸でヤケドするんじゃないの」などといったお声を頂戴します。

そのような患者さんの不安を少しでも解消できるよう、
鍼とお灸についての副作用についてまとめてみました。

鍼治療において抱かれやすい不安点

「痛くないの」という疑問に関しては、
痛みを起こしにくいように日本の鍼は大変細いのです。よく使用される太さは直径0.18〜0.20mmほどで、縫い針の3分の1程度です。
なので痛みはほとんどありません。

鍼治療の副作用として、
瞑眩や内出血などの症状がみられることがあります。

瞑眩とは、鍼の刺激により、施術後にだるさや眠気を感じることです。
ただし、これは鍼の刺激により体がよい状態に変わろうとする反応によるもので、通常は1~2日でおさまっていきます。
また、鍼を打った場所に内出血が起こることがあります。内出血の起こり方は、体質、体調、鍼を打つ場所などによって個人差がありますが、1~2週間のうちに、だんだん薄くなり、消えていきます。
当院では鍼灸で使用する鍼のなかでも特に細い鍼を使用しています。また、鍼の打ち方や抜き方、鍼を抜いたあとの手技など、内出血を予防するための対策もしています。

灸治療において抱かれやすい不安点

灸治療により、
お灸のあとが残ってしまうことも、ないとはいえません。
これはヤケドによるものと、お灸の成分のシミ出した黄色い痕のふたつがあります。
ヤケドについては熱さを我慢した結果できるものです。
熱い場合は施術者に伝えるようにしましょう。
またその日の体調でなることがありますので、体調がすぐれない場合も事前に伝えるようにお願いします。
おただし、現在ではあとが残りにくいお灸も登場しています。
当院では、体の状態や症状に合わせてお灸の方法を変えています。
肌の上にシールをのせ、その上にお灸をすえる台座灸などもあるため、心配な場合は鍼灸師にご相談ください。