眼精疲労とは、
長時間に渡り眼を使う作業をすると、眼に疲労感を感じたり、眼の重圧感を感じたりするだけでなく、全身にも疲労や頭痛、肩こりや吐き気などの症状を引き起こすものです。

眼精疲労の症状

●眼の症状
　　目の疲れ
　　視界がぼやける
　　目がかすむ
　　目の痛み
　　目が充血
　　目が重く感じる
　　目がしょぼしょぼする
　　光をまぶしく感じる
　　異物が入っていないのに涙が出る

●身体に現れる症状
　　肩こり
　　倦怠感
　　頭痛
　　めまい
　　吐き気

眼精疲労によって身体に異常が現れる理由はよく分かっていませんが、
物が見えにくくなるために、よく見ようとして眼に力を入れたり、
不自然な姿勢をとったりすることから来るのではないかという説があります。
これらの症状を感じたら症状が悪化する前に対応をするようにしましょう。

１）身体に病気が隠れていないかをチェックしましょう。
眼精疲労の背後になにか病気が隠れているかもしれません。定期的に人間ドックを受けるようにしましょう。

２）視力を矯正するメガネやコンタクトの度をあわせましょう。
古い矯正具をいつまでも使い続けるのではなく、ピントが合いづらくなってきたら新調するようにしましょう。

３）眼を使う作業をする場所の環境を整えましょう。
照明の明るさや姿勢を正しくすること、パソコン作業中は小まめに休憩をとって眼を休めるようにしましょう。

４）ストレス発散です。
趣味や散歩、スポーツなどでストレスを解消し、身体に溜まった疲労やストレスを発散させましょう。

★目スッキリ！ 今すぐできる疲れ目対策
今すぐ目の疲れを取りたいというときは、血流をアップさせて疲労物質を流すことを心がけましょう。次の3つの方法が簡単です。
1) まずは目の周りのツボを押して目の周辺の筋肉のコリをほぐす方法です。眉間や眉の上、こめかみや目の下など、目の疲れに効くツボがいくつもあります。また、親指と人差し指の間の付け根、ちょうど2つの指の骨が分かれている部分には合谷というツボがあり、これも目の疲労に効果があります。それらを気持ちいいと感じる程度の力で自分が納得するまで押します。
2) 目の運動、眼球ストレッチです。まず目を10秒ほど固く閉じ、目を開いてから首は動かさず眼球だけを動かし右を5秒見つめます。終わったら左を5秒見つめ、同じ要領で上下も行います。これを2回ほど繰り返します。
3) 目を温めることです。火傷しない温度で温めることができれば好きなものでよいですが、温度調節が容易な蒸しタオルが便利です。蒸しタオルは水で濡らしたタオルを絞って電子レンジで温めるだけで作ることができます。目を火傷しないために、まずは手やおでこに当て、心地よい温度であることを確認してからぬるくなるまで目に当てます。目を温め終えた後は首の裏も同じように温めましょう。うなじの周辺には目の反射区があり、血流をよくすることで目の疲労を軽減できます

★眼精疲労対策、四つのポイント
1) 眼精疲労対策は、まず病気が隠れていないか定期的にチェックしましょう。眼精疲労は一時的な疲労・ダルさだけではなく、背後に眼の病気が隠れている場合があります。視力検査に加えて、眼底、視野、眼球運動などの検査を定期的に受けることが大切です。また、病気が隠れていなかった場合でも、検査のついでに点眼をもらうようにすれば、症状の治りも早くなります。
2) 視力矯正アイテム（メガネ・コンタクト）の度を合わせましょう。メガネやコンタクトレンズを使用している場合、それらの度が合っているか確認することが大切です。視力低下によりいつの間にか度が合わなくなっている場合もありますし、生活のシーン別に適したメガネ・コンタクトは変わってきます。眼の負担を軽くするためにも、読書・車の運転など使い分けることも効果的です。
3) 眼を使う作業スペースの環境を整えましょう。長時間に渡り眼を酷使することは眼精疲労の元になります。パソコンやスマートフォン、読書をするときの部屋の明るさや、部屋の湿度を確認しましょう。また、十分な睡眠が取れているかも重要なチェックポイントです。
4) ストレスの発散ができているかがポイントです。ストレスを適度に発散することは、眼精疲労を解消する上で大切なことです。仕事や読書で集中して眼を使った後は、遠くをみたり散歩に出かけたり、ストレスを溜めない環境を作ってあげましょう。

★ 1分でできるツボ押し法
眼精疲労は目の周りの血行障害で起こります。「ツボ」を押すことで血行が良くなり、目の疲れが改善されます。辛い眼精疲労には「ツボ」を押すことでスッキリしましょう。押す時は、眼窩を押すと眼圧が高くなり逆効果になりますので押さないように注意が必要です。
眼精疲労に効果のあるツボは、鼻の付け根の「せい明」、眉の始まりにある「攅竹」、眉の中間にある「魚腰」、眉の終点にある「絲竹空」、こめかみにある「太陽」、眼球の下側にある「承泣」の6つを順番に押していくと目の周りの筋肉が緩みやすくなり効果的です。押す時は力を入れすぎず適度に気持ちいいと感じる圧で押すようにしましょう。5秒づつ2セット行うとより効果が得られます。そんなにツボが覚えられない、時間をかけられないという方は、額のツボ「陽白」、頭と首の付け根の髪の生え際にある「風池」だけでも押してみましょう。ただし、「風池」は脳圧が高まり高血圧の方は危険なので控えてください。眼精疲労が原因で体調を崩してしまうと、仕事の効率も落ちますし日常生活にも支障をきたします。ツボ押しは1分でできますので眼精疲労に悩む方は試してみてはいかがでしょうか。