不眠について西洋医学と東洋医学では、
それぞれに違った見方でとらえています。
西洋医学的な考え方では、
①外界からの刺激や日常生活の乱れなどによる機会性不眠
②睡眠を阻害する身体疾患や精神病、神経症に起因する症候性不眠
に分類されます。
東洋医学的な考え方では、
不眠とは、常に睡眠が不足することをいいます。
軽症の者は寝つきが悪い、すぐに目が覚めてなかなか寝付けないなどを訴え、重症の者は夜通し眠れないなどの症状を訴えます。
①目不瞑・不得眠・不得臥(内経)
②不寝(難経)
とされています。
当院では西洋医学と東洋医学の両者から不眠を捉えて治療をしていきます。
不眠の原因は、
やはり両者の考え方には違いがあります。
西洋医学的な考え方
①ストレス
②からだの病気・こころの病気
③薬や刺激物
④生活リズムの乱れ
⑤環境の変化 など
東洋医学的な考え方
身体のそれぞれの機能の低下による不調が不眠を起こす
と考えられています。
これらの考え方より不眠について捉え、より良い対策を考えていきます。
治療には、
西洋医学と東洋医学にはもちろん治療方法に違いがあります。
主に西洋医学では投薬療法ですが、
東洋医学では鍼灸治療がメインになります。
東洋医学的観点から鍼とお灸でアプローチをしていき、原因とされるものを取り除いていくと同時に自律神経を整えたり不眠症に効くツボを用いて治療したりと薬に頼らない治療がここにはあります。
自分の中に眠る自己治癒能力を高めてくれるので身体への負担は薬に頼るよりも少なく安心です。
しかし、睡眠薬を否定しているのではなく鍼灸治療と西洋医学の治療をうまく取り入れて治療をしていくことが不眠と付き合う大切なポイントになってきます。
それに加えてご自身でもできることをしていきましょう。
不眠症を改善するには、
不眠と闘うことをやめましょう。
不眠とうまく付き合いながら、さよならしていくことが大切です。
人によっては時間が必要になるので気張らずゆっくりと。
一緒にできることからはじめてみませんか?
不眠でお困りの方はお気軽にご相談ください。