心はどのような役割をしているのでしょうか？
簡単に解説をしてみたいと思います。

まず、心は大きく分けて5つのエネルギーに分けられています。
感情・エゴ・現生の汚濁・過去生の汚濁・観念
この5つの要素が絡み合って心というものを形作っています。

心の中に存在するエネルギーのうち1つ目は感情です。
感情は大きく分けると
安心・喜び・不安・恐れ・悲しみ・寂しさ・怒り
の7つに分けられます。

感情は自分と相手の心の状態を知る1番の羅針盤になっています。
感情を無視することを無感情といいますが、本当の自分の心の状態を無視するというのはとても苦しいことです。
また、感情に飲み込まれて後から考えるとおかしく思うような行動に出てしまうこともあります。

素直に自分の感情を見つめることができれば、感情を無視したり飲み込まれることなく自分が取るべき行動を選択して行えるのです。

しかし、ほとんどの人はこの感情のコントロールがうまくできません。
これは後述する【エゴ】の働きによるものです。

感情や現生の汚濁（バーストラウマやインナーチャイルド）と重なり合うようにして存在するエネルギーがエゴです。
これは自分を守るためのエネルギーであり、誰もがこのエネルギーを持っています。

しかし、エゴのエネルギーが大きい人と小さい人がいます。
自分を守らないといけないような環境が多かった人はエゴが大きくなりやすく。
安心・安全な環境が多かった人はエゴが小さくなりやすい傾向があります。

このエゴのエネルギーが小さいほうが自分の本質的な生き方に気づきやすくなります。
また、エゴが大きくなると、自分を守ろうとする感情が暴走しやすくなるので自分中心的な言動が増え、周りの人とも敵対しがちになります。

エゴのエネルギーが膨張していくプロセスは幼少期から成人するまでの時期に自由を奪われたと感じる体験、体罰を受けた、人と比べられた、愛情に飢えていたなど、自分が信頼を持つ人間関係で苦しくて辛い体験を通して、違和感を感じた結果、生きる術として自分を守る必要が生まれてエゴが形成されていきます。

多くは親子関係、兄弟姉妹関係、学校などのコミュニティーの中で現生の汚濁（おじょく）が形成されるのと同時期にエゴのエネルギーも大きくなります。

子供は親を信頼し、見守られながら成長していきます。

子供にとって親との関係はとても大切であり、これが失われると死ぬかもしれないとう感覚が赤ん坊の時に刻まれていきます。

そこから成長していく過程で自我が生まれ、いくつかの反抗期を経て個人の人格が確立していきます。
が、親のコントロールが強い場合、本能的に反抗するのは危険と感じ自分の気持ちを押し殺すようになっていきます。
これを繰り返すことで現生の汚濁が強まっていきます。

また、このエネルギーはだいたい妊娠3カ月目くらいから、母親のおなかの中で自意識が目覚めるころに形成されはじめます。
母親のお腹の中の環境や、羊水を飲んでしまう経験、へその緒が体に巻き付き苦しい経験、逆子の経験、産道を通る経験の痛み、不安などからも作られます。
生まれる瞬間に母の手に抱かれるのではなく、医師の手の中にいるストレス、新生児室に長時間の母子分離をすることからも大きな影響を受けます。

この現生の汚濁が感情やエゴに働きかけ、本来の自分の感情を覆い隠してしまうのです。

過去生の汚濁については少し話が飛躍しますので今回は飛ばさせていただきます。
気になる方はお問い合わせください。

今回の説明の最後は観念です。
観念を簡単に説明すると「強い思い込み」です。
成長の過程や環境で自分を守るために観念の殻は分厚く作られます。

思い込み強くなると「これが絶対」といったような凝り固まった信念に支配されていきます。
そしてそれがあなたのアイデンティティを形成していくのです。

「男だったらこうあるべき」
「女だったらこうあるべき」
「お金は苦労して稼ぐべき」等

のように自分の経験や思い込みのみが正しい、常識だという自分論を自分に刷り込んでいきます。
その結果、心は自由と開放を失い観念のエネルギーは自分の「思考のクセ」となって自分の枠を広げられない原因になります。

ご紹介した心のエネルギーの内、最初に形成される現生の汚濁のエネルギーを解消していくものが心浄術ヒーリングになります。
心の根本にあるエネルギーを癒していくことで、現生の汚濁がエゴや感情・観念に与える影響を弱め、自分の状態を自分で選択できる自分になることができます。