ウッドデッキを設置した場合、どのぐらいの頻度でメンテナンスをすれば良いのか、気になる方も多いと思います。
実はウッドデッキのメンテナンスは、木材の種類によって頻度が多いものやメンテナンスフリーのものがあります。
この記事では、ウッドデッキのメンテナンス頻度と木材別のメンテナンス方法について解説。
メンテナンスが必要な理由についても解説しますので、ぜひ参考にしてください。

屋外は雨風や雪、太陽の紫外線が降り注ぎ、夏と冬では温度差が30度以上になります。
さらに1日の中でも、真昼と深夜では気温差があります。
ウッドデッキはそういった過酷な環境で、１年中外気にさらされています。
例えば外に投げ捨てられた空き缶やペットボトルは、時間の経過とともに色あせたり泥汚れがついたりして劣化していくものです。
それと同様に、ウッドデッキも定期的なメンテナンスをしなければ、劣化が早まり、最悪の場合壊れてしまう可能性があります。

ウッドデッキのメンテナンスが面倒だと感じている人のために、メンテナンスをしなければどういった事態が起こりえるのか解説します。

【腐ってもろくなる】
風によって砂ぼこりやチリなどが運ばれ、ウッドデッキに付着します。
それらが蓄積して長期間放置することで、ウッドデッキが腐食する原因となります。
木材が腐ると、見た目が悪くなり、木材がもろくなってしまいます。

【カビや苔が発生する】
水はけが悪い部分では、雨や雪による水が溜まってしまいます。
そのままにしていると、湿気でカビや苔が発生します。
それらは見た目にも影響しますし、悪臭の原因にもなります。

【怪我をする恐れがある】
木材の腐れやカビをそのままにしていると、木材がどんどん劣化していきます。
今まで通り使用していても、何かのはずみで劣化したウッドデッキが割れて壊れる可能性があります。
遊んでいるお子様やペットが、ウッドデッキの破損で怪我をしてしまう危険性があります。

ウッドデッキのメンテナンス頻度は、毎年手入れが必要なものやメンテナンスフリーのものまであります。
メンテナンスの頻度は、どの木材のウッドデッキを使用しているかで変わります。

【天然木のソフトウッドの場合】
天然木のソフトウッドはお手頃価格で、材質が柔らかいためにDIYで加工しやすい木材です。
しかし、ささくれや腐食・ひび割れなどが起きやすいため、メンテナンス頻度は１年に１回必要になります。

【天然木ハードウッドの場合】
天然木のハードウッドは堅くて耐久性が高いため、その分加工が難しい木材です。
腐りにくく、雨や虫にも強いため、メンテナンス頻度は数年に一度のペースで十分です。

【人工木（樹脂木）の場合】
プラスチックと木粉でできた人工木材で、虫や湿気による影響を受けません。
そのため、ほぼメンテナンスフリーです。

せっかくウッドデッキを設置したのであれば、なるべく長く良い状態で使いたいものです。
ウッドデッキを長く愛用するために、木材の種類ごとにメンテナンス方法を紹介します。

【天然木ソフトウッドのメンテナンス】
ソフトウッドで作られたウッドデッキは、年に１回しっかりとメンテナンスを行いましょう。
メンテナンス方法は、腐食や害虫被害防止のためのオイルステインと呼ばれる塗装を行います。
塗装の仕方ですが、塗装する前に木材を綺麗に洗浄し、3日間程度しっかりと乾燥させてください。
その後、ささくれなどがあればヤスリをかけ、その後で塗装を行います。
塗装した後はすぐにウッドデッキを使用せず、数日間乾燥させてください。
日常のお手入れは、砂ぼこりをホウキで掃き、板の間に詰まった埃もしっかりと取り除きましょう。
汚れが目立つところは、デッキブラシを使って水洗いしてください。

【天然木ハードウッドのメンテナンス】
ハードウッドのウッドデッキは腐食や害虫に強いため、ソフトウッドのように毎年の塗装は不要です。
数年経つと色がグレーに変化していきますが、気になる場合を除いて塗装せずに使用することができます。
変色が気になる場合はペンキで色を塗ることも可能ですが、着色しにくい傾向があります。
ささくれがある部分はヤスリで平らにし、苔や汚れが生じた部分はデッキブラシでの水洗いや高圧洗浄機を使用して綺麗にしましょう。
日常のお手入れは、砂ぼこりをホウキで掃く程度で十分です。

【人工木（樹脂木）のメンテナンス】
最もメンテナンスが簡単なのは、人工木のウッドデッキです。
プラスチックが配合されているため、腐りやシロアリなどの害虫被害もありません。
汚れた部分や、苔が生えてきた部分は、デッキブラシや高圧洗浄機で水洗いしてください。
水洗いで落ちない汚れは、ヤスリで削ることで落とせます。

以上、ウッドデッキのメンテナンスの必要性と掃除を怠ることによる悪影響、木材の種類ごとのメンテナンス方法について解説しました。
ウッドデッキのメンテナンスは、木材の種類ごとに頻度やお手入れ方法が異なります。
ウッドデッキに合わせたメンテナンスを施し、劣化を防いで長く愛用できるように大切にお手入れをしましょう。