憧れのレザージャケット 本物を買うまでの道のり

学生時代に観た映画でレザージャケットを羽織った俳優にあこがれた私は、当時レザーを買う予算もなく、とりあえず見た目が似ているフェイクレザーを購入する。

俳優気取りで毎日のように着込んだフェイクレザー。
周りからは「一張羅か?」と言われるほど気に入っていたが、一年も経たずに衿部分が剥がれ落ちて駄目になる。

フェイクレザーは本革に見立てたビニール素材だから、経年劣化とともに表面が剥がれ、更にはビニールを体に巻いている様なものだから、電車や建物の中では直ぐに汗で蒸れたりと、見た目以外はデメリットだらけで結局処分。

その後、社会人になってから通販サイトで2万円前後のレザージャケットを購入してみる。
質の良さは分からないけど、さすが本革だけありフェイクに比べたら満足の着心地と抜群の耐久性。

ところが暫くした時、扉で引っかけた肘部分の革が藻草のようにバラバラと破けはじめるハプニング。すぐに購入したメーカーに相談をしてみる。

メーカーの説明では、使用しているのは牛のトコ革という素材らしく、そもそも耐久性がないので修理は不可能との返答。

トコ革自体を知らない私は修理を断われた後、早速検索サイトでトコ革調べてみる。

するとトコ革とは、どうやら銀面という強度を保つ表面部分を取り除いた内側の革らしく、それ故に耐久性もなく、粗悪なもの等はちょっと爪で引っかいた程度でもボロボロに破ける革だそう。

フェイクの後は、革質とアフターサービスの悪さにしてやられた私は、もう二度とレザージャケットなんか購入しないと心に決める。

再度目覚めたレザージャケットへの思い

その後レザージャケットに興味も持たなかったのだが、学生時代の友人との飲み会に、仲間が着てきたレザージャケットを見て一目惚れ。

またしてもレザージャケットの購買欲が目覚めた私は、どこで買ったレザージャケットなのか友人に聞いてみる。

友人は、東京は神田明神下にあるレザーショップ「ニチワ」で買ったらしく、なんでも彼の父親が昔からのニチワファンで、父親と一緒に行った時に買ったとのこと。

ただニチワは閉店したので、同じレザージャケットは購入出来ないらしく、代わりに当時のスタッフが立ち上げたレザー通販会社から「毎年カタログを送ってもらっているから一度請求してみたら。確かニチワレリュームっていうレザー通販のお店だよ」というので、早速カタログを申し込んでみる。

申し込んでから一週間後、郵便受けに届いたカタログを早速開封。

通販だから薄っぺらいカタログだと思っていたのですが、届いたカタログは映画のパンフレットの様なしっかりした作りで、中の外国人モデルも格好よく、ますます購買意欲がそそられる。

ただ、レザージャケットの通販購入を2度失敗している私。しかも前回と違って金額も5万円以上するので、はい買いますと簡単にカートをポチる勇気もない。

そこでニチワレリュームに電話をし、革質やアフターサービスについていくつか質問をしてみた。

通販で買うならアフターサービスも大事 

ニチワレリュームでは革の調達から販売まで自社でおこうことで価格に反映しているらしく、扱う素材は有名ブランドと同クラスが殆ど。
また自社製品に関しては、有料だが破損したレザージャケットの革交換もしてくれるらしく、交換出来ない場合は補修修理にも対応してくれる。

革の種類は様々らしく、加工も光沢のある物から古着を楽しむタイプまでと豊富に揃う。
革質に関してはワザと自然の傷を活かした物もあるので、表面の傷や質感だけで質の良し悪しは一概に言えないらしいが、ニチワ時代のノウハウを活かしながら、「プライス以上の品質は自信を持っています。もしよろしければ事務所に見にきませんか」と言われたので、それならと通販で買わず直接事務所に出向いてみた。

数日後、事務所で商品に触れながら説明を聞いて納得。
革質もさることながら、お手入れの方法はもちろん、革によってのメリットやデメリットまで教えて頂きました。

またニチワレリュームさんでは通販以外でも、商品に触れてみたいお客様の為に、事務所購入だけでなく、期間限定での店舗も各地で開催。
商品も男性だけではなく、女性物のレザージャケットも充実している。

アフターサービスも万全なレザー専門店にニチワレリュームのレザージャケット。

2度ある事は3度あると思っていたレザージャケットの通販購入でしたが、無事3度目の正直で納得いくレザージャケットを購入する事ができました。