クラシカルを今のシルエットで

最近、メンズファッションではクラシカルな装いが、トレンドとして見直されております。
クラシカルといっても昔の古いスーツということではありません、シルエットもタイトが主流のままです。あくまでもディテールや小物、着こなしです。
スーツであればスリーピース(ベスト付スーツ)やダブルブレスト(打合いボタンが4コや6コでフロントの重なりが多いジャケット)が通常のビジネススーツとして非常に増えてきました。
シルエットはジャストかタイトがベストです。通常のスーツよりもシルエットが大きくならないように気を使わないと、余計に野暮ったく見えてしまいます。オーダーはお客様1人1人の身体を測り、その身体の実寸(ヌード寸)に合わせてサイズを作りますので、シルエットはもちろん丈の長さもピタッと合わせることができますので、必要以上にタイトなこともありませんし、無駄な余りを作ることもありません。クラシカルなデザインを、今のシルエットでカッコ良く着こなしてみてください。

ディテールでパンツの印象が変わる

パンツであればタックです。腰回りに1本や2本並んでいるプリーツのようなあちらがタックです。
以前まではタック=ゆとりでしたので、タイトなシルエットが主流になる中でデザインとしても、あまり見なくなってしまいましたが、今このタックがオーダーをする人の中で密かに人気を集めています。タックを入れるからと言ってゆったりしたシルエットではなく、すっきりとしたラインでパンツの丈も靴に少しあたるくらいで十分です。
今はタックでゆとりをプラスするのではなく、クラシカルなデザインとしてのタックです。
さらに小物アイテムとしてサスペンダーをしてみるのもオシャレです。

クラシカルな生地を纏う

スーツやジャケットの生地を選ぶ際に、クラシカルな雰囲気の色柄というものおすすめです。
スタンダードな無地を上記のようなクラシカルなディテールで着こなしてもカッコイイですし、柄であればチョークで描いたようなぼかしたラインのチョークストライプや、チェックの王道グレンチェック、最近、人気の高いウィンドウペンなどの伝統的な柄は、長い年月の中で洗練されてきていますので、それだけで存在感があり納得させてしまう説得力も持っています。生地選びに迷ってしまたら、伝統的な柄がおすすめです。
オーダーだと選べる生地が多いことも魅力のひとつです。順番が前後してもかまいませんが、基本的には最初に生地選びをしていただきます。この方がカタチのないものを作る時に、イメージがよりしやすいからです。生地選びでイメージを膨らませ、デザイン決め、採寸で膨らませたイメージをカタチにしていきます。