1日着用したスーツは、2日間休ませる

スーツを長持ちさせるために最も避けていただきたいのは、連続着用です。
1日置きの着用もスーツがクタクタになってしまう原因になります。
理想は1日着用したスーツはハンガーにかけて2日間は休ませてください。
スーツの原料であるウール(羊毛)は、呼吸をする素材と言われていて、休ませてあげることで、細かいシワを伸ばし目立たなくさせたり、においも軽減させる力があります。

クリーニングはシーズンに〇回がベスト

ウール(羊毛)は動物の毛ですので、適度な油分を含んでます。この油分がスーツの高級感の代名詞となる光沢を生み出しています。化学繊維にはないしなやかさ、柔らかさもウールならではです。このウールにとってクリーニングとは多かれ少なかれウールに含まれる油分を奪ってしまうことになります。なのでクリーニングに出す回数は少ないに越したことはありません。激しく汚してしまうことなどを除いて、クリーニングに出す理想の回数はシーズンに1回がベストです。
春夏物のスーツを夏の終わりに、秋冬物のスーツを冬の終わりにクリーニングへ出して、半年近くは日陰の風通しのいいところで保管してください。夏場、異常に汗をかいてしまった時などは、汗染みになってしまったりするので、シーズン中でもクリーニングに出した方がいいです。
たまに通常の洗濯と同じような感覚で、着るたびにクリーニングに出してしまっている人がいらっしゃいますが、これはスーツにとって実はかなりのダメージになっています。

夏場の強い味方は2本目のパンツです

クリーニングの回数が少ない方がスーツにいいとわかっていても、夏の外回りなんて汗をたくさんかきますから、クリーニングに出したくなります。
そんな時、オーダーであればパンツを同時に2本ご注文いただけます。ジャケット1着に対してパンツが2本あれば、それだけで夏場のスーツの寿命はおおよそ倍になります。
クリーニングに出す際、上下を一緒に出してください。パンツばかり着用するので、パンツだけを何度もクリーニングに出してしまうと、スーツの上下で色が若干異なってしまいますのでお気を付けください。