素材で違う、シワの癖

スーツの素材は基本的にウール(羊毛)がほとんどです。ウール100%の生地と、ウールにポリエステルを混ぜた生地との2種類がありますが、シワに対するクセが違います。
ウール100%は1日着用すると細かいシワが目立ちますが、ハンガーにかけておきますと2日程でほとんどシワは目立たなくなります。
ポリエステル混の生地はシワがつきにくいですが、長時間同じ姿勢(デスクワークや運転など)でいるとシワになり、1度シワになってしまうと取れにくいです。
ウールは復元力を持っていますので、ウールの混率が高いほど復元力は高く発揮されます。
オーダースーツの場合、生地を選びますので、色柄だけでなく、素材を選ぶということも可能です。オーダースーツはお客様の用途に合わせて素材を選べますので、お店でご相談ください。

シワの上手な取り方

1日スーツを着用して『ちょっとシワが気になるな。』と思ったら、シャワー後などのお風呂場で数分スーツに湿気を吸わせ、その後、風通しの良いところに置いておきますと、細かいシワなどは目立たなくなります。これは呼吸をする素材と言われるウールの特徴をいかしたシワの取り方で、湿気を若干吸わせ、はかせることにより、シワっぽさも消えていきます。
汗や飲み会などでついてしまうにおいも同じ方法で軽減させられます。こちらもウールの混率が高い方が効果も大きいです。
こちらの方法で取れない深いシワなどは当て布をしてアイロンで、スチームとプレスをするとほとんどのシワはなくなります。

パンツのクリース(センターライン)を取れにくく

スーツのシワはない方がいいのですが、パンツのクリース(センターライン)だけは例外で、このラインは入っている方が、パンツのラインをピシッときれいに見せてくれます。
ズボンプレッサーやアイロンなどでまめにお手入れをされると、いつでもきれいな状態なのですが、面倒です。その手間を省いてクリースをきれいにキープしてくれる加工もオプション(1,500円+税)でご用意させていただいておりますので、スーツをオーダーの際にはクリースの取れにくい加工も、ご一緒に付けていただくことをお勧めします。