これは、僕がまだ若く販売員をしていた時の話です。
同じお店にA子さんという好きな子がいました。

彼女はとても話しやすく、きれいだった。

その子が突然、お店をやめることを知ったけど
最後まで告白することはできなかった。
時々、彼らしい男性も車で迎えに来てたしね…

でも、１ヶ月を過ぎても彼女のことを忘れられなかった。

やっぱり、気持ちだけでも伝えてスッキリしよう

当時は携帯などなく、
ポケベル全盛期だったので公衆電話からコール。

かけるまでに３０分かかったけど
偶然にも彼女が出てくれた。

まずは焦らずに、覚えてる？などと世間話しから
声も弾んできたので映画に誘うと、あっさりとOKの返事だ！

僕の心は大合唱！万歳三唱の雨あられだ♪

そう、彼女がボソッと言った一言に引っかかった以外は…

よ〜し、出発だ〜♪
久しぶりということもあり、ドライブデートのスタートは
話も弾んで盛り上がった！

でも、しばらく走ると渋滞でスローダウン
話まで進まなくなった…

用意してきた話題もつきてしまい困っていると
気を利かせてA子さんから別の話をふってくれた

やっぱりA子さんは、可愛くてやさしいなぁ

そんなことを思っていると
車の中なのに、なぜか後ろからの強い視線を感じる…

映画も終わって、一緒に夕食を食べているときに
思いきって勇気をふりしぼり告白した！

結果はダメだった…

でも、実はなんとなく予想はついていた

映画に誘ったときに、公衆電話の受話器から

「いいよ♪、もう会えなくなっちゃうもんね…」

と聞こえたのは、やっぱり空耳じゃなかった。

少しだけ後ろ髪も引かれたが
気持ちは次の恋愛へ向かってGoだ！