トップランナーモーターとは

トップランナーという言葉で、良い商品であるという幻想が生まれます。しかしこの幻想は良い商品と定義できたものではありません。トップランナーモーターとは省エネ法で云うエネルギー消費効率に対し国が決めた基準値をクリアしたものに与えられるモーターのことです。
消費効率といったものをもう少し考えると、消費効率を上げるにはどうするかということにもなります。同じ定格電力をもった従来のモーターとトップランナーモーターの違いを見つければよいのです。ではその違いは何か、回転数を少し高く回転軸巻き線の自重を大きくし、ベアリングの滑り効率を上げ定格運転時の消費電力を小さくする。これにより同じ定格をもつ従来のモーターとトップランナーモーターでは消費効率からみるとトップランナーモーターとなると推測いたしました。カタログスペックにも従来型より若干トップランナーモーターの方が高くなりますと記載されております。


ではなぜサーマル誤動作、モーターブレーカーがトリップする現象があるのか。

消費効率とモーター特性は別に考える、定格回転数が従来型より高くなるトップランナーモーターを調査したところ、回転数が高くなった分始動電流が流れる時間が長くなります。負荷にもよりますが0.数秒~数秒程度長くなります。この時の時数がサーマルやブレーカーの動作値を超えた時数となった場合、トリップすることになります。
対策としては、遅動型サーマルや動作値を少し高くしたブレーカーの選定、周波数トルク制御が可能なインバーター始動器を入れるなどの方法があります。

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