神戸の中古欧州車販売店『ゼロカートラブル』が勝手に語るクルマのウンチクシリーズ

ご覧いただきありがとうございます。
このページでは大阪のちょっと変わった中古車販売店であるゼロカートラブルが好き勝手にクルマのウンチク語らせて頂きます。
欧州車とボルボV70について興味があって「まあ、読んでやらんこともない・・・」と言う心優しい奇特なお方がいらっしゃったら是非ご覧頂けましたら幸いです。
それでは、早速ですが始めさせて頂きます。

とっても良いクルマです。ボルボV70

当時、輸入車の中では比較的人気があってメジャーな存在で、それでいて信頼性なんかも結構高いしボルボらしい乗り味って言うのもきっちりと残っている。
なのにどういうわけか今まで他人事みたいに考えていたところがあるのかあまり注目していなかった。

このV70がデビューしたのはノストラダムスの大予言宜しく1999年で日本導入は2000年から。
ああ、よかった。ノストラダムスの予言がはずれて。
ということでモデルイヤーとしては20年程経過して、そろそろネオクラシックとして振り返ってみてみてもいい時期のクルマに。
要は価格がこなれてきたから注目してしまうという中古車ジャンキー中古車屋の宿命(笑)

ボルボと言えば、このV70以降に登場したS40やV50、そして最終世代のV70あたりは随分と垢抜けた。
走りに関しても昔と違ってカッチリしたフィールだし挙動だってなんだか機敏。
それはもちろん良いところで歓迎して迎え入れる変化なんだけれどその昔850やS80、そして今回のV70が登場した時もFRボルボに根強い支持が続いたようになんだか往年のボルボらしさというものがちょっと恋しく感じてしまうというのもまた事実。
シトロエン辺りもエグザンティアが出たときはBXが懐かしがられ、C5が出ればエグザンティアが懐かしがられた様に乗り味に明確なキャラクターがあるクルマって言うのは新型が出るたびにいつもこうして先祖還りしてしまう風潮がある。
そういえばボルボも940までの「FRボルボ」と850からの「FFボルボ」と言う区切りをつけて話をされることが多いクルマだ。

で、そういう話も踏まえたうえでこのボルボV70がどういうクルマかと言うと地面を蹴るのが前輪になってもやっぱり良い意味で240や940に宿っていたボルボらしい平和でのんびりしてて腰が重いボルボらしい感じのクルマだ。

B230を積んだ240や940に比べるとエンジンは格段にパワフルで静かでスムーズだしもちろん足捌きだって洗練されて走りも仕立ても現代的だ。
そして内外装の質感も時代が進んだ分、比較にならないくらい向上している。
そういう表面的な部分から察すると240や940と同じメーカーが作ったクルマとは到底感じられない。
けれどイグニッションを捻りエンジンをスタートさせてものの10メートルも走れば「こりゃあやっぱりボルボだわ」って感覚になってしまう(笑)

この時代のボルボって欧州車の中では足は柔らかい部類に入る。
足が硬い仕立ての多いドイツ車と違ってボルボは割とゆるい感じでコーナーではグラッとしてロール量なんかも比較的結構大きい。
けれどFRボルボ時代も同じなんだけれどそういうソフトな仕立てなのに速度域を上げると不思議とちゃんと乗り味がフラットになってビシッと走る。
なんとなくだけれど、丁度ルノーラグナ辺りと乗り比べると面白いと思う。

ボルボV70は『疲れない』クルマ

あと、もう一つFR時代のボルボから引き継がれている良い部分は「疲れない」事。
不思議なものだけれど240や940もエンジンどんくさくてサスも柔らかいのに心理的なものから来るのかなんだか長距離運転しても疲労がとても少なく感じる。
それ理由を紐解いていくとたっぷりとしたサイズのシートや乗り味、安心感のあるダッシュボードの造形とかいろいろ理由があるのだろうけれどどういうわけかあまり疲れない。で、その精神はこのV70にもきっちりと受け継がれている。

以前にこのクルマで連続して500km弱の長距離を走るという経験をしたけれど、目的地についてから疲労の少なさに驚いたことがある。
長距離乗っても疲れにくいと言うのは欧州車の特徴だけれど、V70は正直その中でも群を抜いて疲労が少ないと感じた。

確かによくよく考えてみればシートサイズもかなりたっぷりしているし、現在の基準で考えたらアタリもかなり柔らかい。
短距離だけなら快適なアタリが柔らかいだけのシートなら一昔前の国産車にそれこそゴマンとあるけれどシート容量の少なさをアタリの柔らかさでごまかすそういう類ではなくV70はシート容量がたっぷりあるがゆえにアタリが柔らかくできると言う正真正銘の良いシート。運転席に収まるとまさに「ゆったりとしたシートに身をゆだねる」という状態だ。

そういうことを踏まえてV70と言うクルマを見てみると決して走り込んでスポーティーとかそういうわけじゃないけれど走らせようと思えばそれなりにちゃんと走るし高速だってアシ柔らかめでも変な舵角修正なしでフラットにまっすぐ走れる。それでV70みたいにワゴンなら荷物も積めるしさっき説明したみたいに長距離乗ってもあまり疲れない。
あと、内装は同時代のメルセデスとかBMWとかと比べると質感やスイッチ類の操作感なんかも多少チープでデザインだって操作性重視でちょっと野暮ったいから決して「プレミアム」とまでは言えない(笑)
あと、機構も比較的シンプルでATもアイシン製が採用されていたり(ただ、バルブボディーは弱点)クルマの根幹となる部分は頑丈で信頼性も高くて頼りになる。
・・・結局そうして考えたらV70って940エステートとキャラクター全く同じだ。V70の本質、中古車になって初めて見えてきたかもしれない(笑)

ちなみにV70もいい感じに価格がこなれてきていて乗り出し60~70万円もあれば程度の良いものでタイミングベルトなんかの消耗品も交換してリセットした状態で乗れる車。
逆にワゴンは不要でセダンで良いという向きの方だとS60と言う手もあり。
この手のクルマなら家族の理解も得やすいだろうし、万が一の事故にも強くて安全だし。
店舗名0CARTROUBLE(ゼロカートラブル)
住所 〒551-0031
大阪府大阪市大正区泉尾1-36-10
TEL06-6533-5045 *営業時間外は携帯へどうぞ 090-5040-2794
URLhttp://www.zero-cartrouble.com/
営業時間11:00~20:00
営業日無休
最寄駅大正駅
アクセス大正駅 徒歩10分
紹介文「せっかくクルマに乗るんだったら楽しい方がいい」 クルマなんてただの移動の道具かもしれません。けど、もしその道具が最高の相棒ならどこに行くのも最高に楽しくなります。 お気に入りの洋服や家具を選ぶようにお気に入りのクルマを選んでみると、ただの移動の道具のはずだったクルマが人生にちょっとばかりの彩りを添えてくれる素敵な相棒になってくれるかもしれません。当店では「チープアップ」をキーワードに楽しいクルマをご提案させていただくことが大好きです。 ゼロカートラブルではそんなあなたの最高の相棒探しをお手伝いさせて頂きます。外車は壊れるからって無責任なものを勧めたりはしません。大事なのは車種などの選び方なんです。勿論、在庫車以外からも探せます。 あなたにとってぴったりな相棒をご紹介させて頂きます。車に詳しい友達感覚でお気軽に電話して下さい。