福岡 カーオーディオ

より良い音にしたいし、やっぱりかっこよくもしたい!

以前からドイツのブランド、フラックスのフラッグシップモデルのリファレンスシリーズのスピーカーをインナーバッフルで取り付けをさせていただいていたのですが、さらに音を良くしたい!とのご要望からアウターバッフルを製作させていただくことになりました。
でもアウターバッフルを製作すると今のドアのデザインが変わってしまうし、かっこ悪くなってしまうのはイヤだ。ということで何度も何度もお話をさせていただいてオーナー様がどんなデザインが好みなのか、どんなデザインがかっこ悪く見えるのか、ということをしっかりと打ち合わせさせていただきました。
そしてわかったことが、スピーカーが付いてるぞ!という主張感もありながら、ポンと付けたようなデザインはイヤだということがわかりました。
ということで今回のマツダ CX−3のアウターバッフルデザインは、付いている感は出しながら、純正っぽくという難しいテーマになりました。

アウターバッフルを製作するスピーカーはT160R2です。

ドイツのブランド、フラックスのフラッグシップモデルのリファレンスシリーズのミッドバススピーカー、T160R2です。
音の特徴を一言で言うと、ワイドレンジでスピード感のある音です。
ワイドレンジでスピード感があるので音色としてはドライな方向ではありますが、ドライ過ぎず、特別な癖も感じられないので、どんなジャンルでも難なく鳴らしてくれると思いますので、幅広いジャンルの音楽を聴かれる人にも安心してオススメ出来る良いスピーカーです!

それでは作業開始です!

今回のアウターバッフルの大きなテーマは2つです。
1つ目はもちろん音を良くすること。 
2つ目はデザインを自然に作ること。
デザインのことも頭の片隅に置きながらまずは音を良くするためのアウターバッフルの土台作りをしていきます。
マツダ CX−3 アウターバッフル フラックス
マツダ CX−3 アウターバッフル フラックス
まずは土台の設計です。
今回はマツダ車特有の樹脂パネルの強度不足を解消するために出来るだけ大きなベースを作ってドアの強度に頼らなくてもいい設計にしようという計画にしました。
そうなると、いろいろな部分との干渉があったりと設計が難しくなるのでまずはダンボールを使って簡易的な型を作り、さらにMDFでもう一度型を作って実際に製作をしながら設計していきます。
実際にMDFを使って型を作りながら設計が完成したらここで本番の材料にコピーしていきます。
ということで登場するのがシナアピトン積層合板です!
シナアピトン積層合板は文字どおりシナとアピトンが交互に積層されて接着されている合板です。
アピトンが列車の枕木に使われたりする材木だそうで、非常に強度と比重があります。
今回はオーナー様の『いいアウターバッフルを作って欲しい』と言うご要望から材料をアップグレードさせていただきました。
出来上がっているMDFの型をすべてシナアピトンにコピーするとこうなります。
いろいろな出っ張りの干渉を避けながらの設計をした結果、ベースだけでもこれだけのパーツ点数になってしまいました。
これだけ組み合わせると強度が落ちるんじゃないの? とオーナー様から心配はされましたが、これがしっかりと組み合わせるとびっくりするくらいの強度になります!
実際にドアに組み付けるとこうなります。
この時点で反対のドアの分もコピーして左右分ベースが完成しています。

ベースが出来たらスピーカー裏の開口を広げます。

アウターバッフルはスピーカーの前側の空気を動きやすくするために内張から出して車内側から直接見えるようにするものなのですが、スピーカーは前後に動いているので前側だけ空気が動きやすくなってもダメなんです。
なのでスピーカーの後ろ側の空気も動きやすくするためにスピーカー裏の開口を出来るだけ広く、ストレスがないようにしてあげた方がいいです。
そのために今回は純正スピーカーの取り付け部分をカットしてしまいます。
純正スピーカーの取り付け部をカットしてあげるだけでもだいぶいいのですが、CX−3の場合さらにその奥にドア鉄板があって、その鉄板が空気の動きの邪魔をしています。
ですので今回はそちらもカットです!
マツダ CX−3 アウターバッフル フラックス
マツダ CX−3 アウターバッフル フラックス
マツダ CX−3 アウターバッフル フラックス
ここまででアウターバッフルのベースとなる部分が大体完成しました!

ベースの次はデザインへ

ここで久しぶりに内張の登場です。
すでにだいぶ切り取ってしまっていますが、ドアポケットはベースの部分の干渉してしまうので取り外して、内張の切り取っている部分はスピーカーが取り付けられる予定の部分と、アウターバッフルのデザインを作る上で邪魔になる部分だったので切り取っています。
やっと内張が付けれる状態になったのでスピーカーの取り付けアングルを決めていきます。
スピーカーにアングルをつけてリスナー向きにすることはスピーカーの特性上良いことです。でもアングルをつけ過ぎたりすると先ほどのスピーカーの裏の空気の動きが悪くなりますし、デザインのバランスも悪くなることが多いので、アングルのつけ過ぎも良くないです。
ということで、デザイン的な要素と音質的な要素のバランスを見ながらアングルを実車で決めていきます。
アングルは木材をスピーカーを取り付けるリングとベース部分の間に挟んで作っていきます。
間に木材を挟んだだけでは隙間が出来るのでその隙間をパテを使って綺麗に埋めていきます。
マツダ CX−3 アウターバッフル フラックス
マツダ CX−3 アウターバッフル フラックス
スピーカーのアングルも決まったのでこれから本格的にデザインの部分になります。
内張をだいぶ切り取ってしまっているのでそのままではもちろんおかしな状態ですので、切り取った部分を塞ぎつつ、自然なデザインになるように考えながらMDFでデザインのベースを作っていきます。
マツダ CX−3 アウターバッフル フラックス
マツダ CX−3 アウターバッフル フラックス
忘れちゃいけない部分がありました、ドアポケット部分です。
ドアポケット部分を外してしまっているのでそのまま使えないように潰してしまっても良かったのですが、今回のテーマが『自然な見た目』でしたので、ポケットを潰してしまうと不自然なデザインになってしまいそうでしたので少しでも使えるように作り直すことにしました。
と言いながらも、作り出してなかなか難しかったので作り直すことにしたことを少し後悔しながら作ってました(汗)
マツダ CX−3 アウターバッフル フラックス
マツダ CX−3 アウターバッフル フラックス
マツダ CX−3 アウターバッフル フラックス
アウターバッフル製作もだいぶ終盤に差し掛かってきました!
あとは一番トップとなる部分の形をパテで整形していけば完成となります!
マツダ CX−3 アウターバッフル フラックス
マツダ CX−3 アウターバッフル フラックス
だいぶ大きなトップ部分です。
パテを持って削れば完成! と行かないのが大きなパーツの難しいところ。 パテの面が大きくなるほと平面を作るのが難しくなります。
目で見ただけではわからなくても撫でてみるとボコボコしてる、なんてことは良くあります。
見て分からなければいいじゃないか?という考え方もありますが、内張部分を掃除のために拭くこともあると思います。 その際にボコボコしたところが手に伝わってきたら残念ですよね?
ですのでそこはしっかりと平面が出るようにパテを足して削って、としながら綺麗にしていきます。

これで形成は完了! あとは生地を貼り付けて完成です!

マツダ CX−3 アウターバッフル フラックス
マツダ CX−3 アウターバッフル フラックス
マツダ CX−3 アウターバッフル フラックス
マツダ CX−3 アウターバッフル フラックス
マツダ CX−3 アウターバッフル フラックス
マツダ CX−3 アウターバッフル フラックス
いかがでしょうか? テーマ通り自然に出来上がってますでしょうか?
純正を知っている方には違和感はあるかもですが、元の形を知らない方にとってはこんなバーションもあるのかな? と思っていただけるくらいにはできたと思っています!

音の方はもちろん見違えるほど良くなりました!
強度をあげたことにより低域のもたつき感なく、芯とスピード感のある音になりました!
もちろん空気の動きがスムーズになったことでスピーカーからストレスのない音が出るよになっています!


ちなみに今回の製作期間は見えないところにこだわりを詰め込んでしまったので2週間くらいでした。

同時に作業させていただいたドア制振はこちら

アウターバッフル製作を行ったのはカーオーディオ専門店トーンです。

カーオーディオ専門店と名乗っております通り、メインとしているのはカーオーディオの販売と取付です。
今回のようなこだわり満載のアウターバッフル製作からAピラーのワンオフ加工など特殊加工取り付けからスピーカー交換などのライトな音質アップなどを行っております。

福岡市南区でBMWのような輸入車の取付から国産車、軽自動車まで幅広く取付、加工を行っておりますので、あなたのお車だけのオリジナルのオーディオシステムや、音質だけでなく見た目も楽しみたい方、純正の見た目を崩したく無いなど、いろいろなご要望にお答えできますのでお気軽にご来店、お問い合わせくださいね!

その他の作業実績はこちらをご覧ください

店舗名カーオーディオ専門店 tone
住所 〒811-1321
福岡県福岡市南区柳瀬2丁目11−28
TEL092-558-4022
URLhttps://tone4022.net
営業時間10:00~19:00
営業日火曜定休
クレジットカードVISA,MASTER,JCB,AMERICAN EXPRESS,Diners Club
最寄駅博多南駅
アクセス博多南駅 徒歩20分
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