経営コンサルタント 横浜

平成21年ころから横浜市では中小企業にも積極的に事業継続計画書(BCP)の策定を呼びかけるようになってきました。私もその当時のセミナーに参加したり、ネットでのサンプル集を勉強して、自社のBCPを策定してみました。難しかったのでまずは新型インフルエンザ用のBCPを策定。そしてイメージをつかんでから震災用のBCPを策定しました。ちょうど東日本大震災の1年半前のことでした。

 この航空写真が私の会社があった、横浜市の金沢産団地です。昭和50年代に埋め立て地として造成されました。やはり津波や液状化現象が心配ですよね。そんな大震災、もうしばらくは来ないからBCPなんて、必要ないと思われている経営者の方へ。
 BCPって基本的に会社を強くするものなので、いろいろと役に立つのです。社員が急にやめたときとか、ワークライフバランスへの意対応とや、事業の見直しとか・・。そして、お客様に対してもBCP策定済ですとアピールすることができます。
             BCP:Business Continuity Plan(事業継続計画書)

BCPの策定の仕方(一度には無理です)。まずは全体のイメージをつかみましょう。

セミナーやネットでのたくさんの事例集をみていると、どれを参考にしてよいかわからなくなりました。とりあえずその中の一つを参考に、概略を作成してみました。完成度の高いものを目指していると時間がかかってしまうので、作成途中での仮発行という形にしました。

H21年10月 新規作成(作成途中での仮発行)
H23年 3月 東日本大震災
H23年 8月 東日本大震災でのレビューを含めての全面的な見直し
H24年 6月 代替生産工場の決定、津波想定の変更、詳細部の追加・修正、他
H25年 9月 シュミレーション実施による修正、断水時の水の供給先確保、他
H26年 3月 非常時に使いやすいように構成見直し、災害時協力事業所の登録、他

このような形で、最初は見よう見まねで作成した計画書も次第と意味のあるものになっていきました。お陰様で評価も高く、いくつかセミナー講師も担当させていただきました。
H23年7月 商工中金横浜支店ユース会勉強会
H24年11月 横浜市みなと工業会セミナー(みなと工業会では私の作成したマニュアルを修正して利用していただいていると聞いております)
H26年2月 地元工業団地PIAメッセセミナー「BCPで会社を強くする」

私のBCPの考え方の特徴

事業継続計画書の中に、私のBCPに対する考え方や面白い取り組みが記載されておりますので、紹介させてください。

【基本方針】
 BCP(事業継続計画)はその名のとおり事業の継続を目的とするものであるから、CSR(企業の社会的責任)として取り組むべき重要項目の一つであります。。
基本方針
1.当社は、社員とその家族の生命と生活を守ります。
2.製品・サービスの供給を継続し、顧客に迷惑をかけません。
3.BCPで「5S・VM(見える化)・改善活動、多能工化」に取組み、日々の業務の生産性を向上させます。
1項・2項は状況によっては相反する命題となり、判断の難しい場面が発生しますが、作業員の安全の程度と顧客の要求の緊急度を考慮して対策本部長が判断してください。3項は、非常時のみならず通常時においても有用なものなので、完成度が高まるほど「強い会社」になることができます。

【工場内の地震対策】
人的被害がなくても、物的被害は確実に会社の経営を圧迫します。製品・仕掛品・部品・測定器の損害が1000万円発生すれば確実に賞与に影響します。それが10万円ですめば影響は無いでしょう。棚から散乱したビス類等の部品を、出社してきた少ない人数で復帰するのに3日かかるのと、数時間ですむのでは大きく違います。棚・製品・仕掛品・部品等の被害が少なくなる対策を、少しづつでよいから実施してください。

【多能工化の推進】
同等の能力を持つ人の確保が困難でも、半分でも3分の1でも能力があれば、当該重要業務が全く実施できない状況は避けられます。
多能工化のために、技能レベル一覧表の活用の他、定期的に別の業務に携わる方法(クロストレーニング)も有効。外部への応援依頼も視野に入れていきます。
ここで計画する内容は、災害時だけではなく、病気・怪我による欠勤、退職への準備にもなります。
何種類もの仕事ができる「多能工」を育成することにより、誰が休んでもカバーできる体制が整えられ、休暇をとりやすくなり、「ワークライフバランス」の実現にも有効です。また、多能工の育成は熟練工の技術継承にも結びついていきます。

【地域貢献】
当社の被害が軽微である場合、近隣企業に対して次の援助活動を、可能な範囲で実施します。
かなざわ強助隊(金沢区災害時等協力事業所登録制度)に登録済(H26年3月)
協力内容:デジタル式携帯型X線診断装置の貸出、発電機で使用でき、その場でX線画像診断ができます。

BCPに取り組んで行こうとお考えの経営者の方、是非コンサルのお手伝いをさせてください。セミナーもお受けいたします。

うちはBCPはいらないという経営者の方は多くいらっしゃいます。業種や状況によってさまざまでしょう。でも社員をどうやって守る。お客様に迷惑をかけない。そしてなによりも強い会社になる。是非、取り組んでいただきたいと思います。
そのためのお手伝いをさせていただければと思います。

ちなみにこのBCPで自社工場崩壊時の代替生産拠点として契約した同業者と、その後も技術連携を深めてゆき、最終的にこの会社にM&Aで会社を売却することになりました。
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